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課題が再生産されず、誰も取り残されない社会へ

社会問題の構造は複雑で、解決の糸口を見いだしてもまた新たな課題が見えてくるという話をよく聞きます。課題が再生産されず、誰も取り残されない社会をつくりたいという思いで入社を決めた24卒内定者の赤石 旺之さん。

今回は、赤石さんに新卒でボーダレスを選んだ理由や就活のこと、つくりたい社会について話を聞きました


何者でもない自分でも「社会変革」に挑戦できる

ー赤石さんは、どうして新卒でボーダレスを選んだのでしょうか?

まだ何者でもない自分でも、ボーダレスの事業開発を経験することで社会変革に挑戦できると思ったからです。

私は、学生時代に自然環境を保全する活動をしたことを機に、環境保全と社会の利益が両立する社会づくりを目指すようになりました。

しかし、環境保全の文脈ではどうしても寄付やボランティアに偏り、資金や人材などが不足してしまい課題が取り残されてしまうケースが少なくありません。持続可能な形で社会問題の解決に取り組むには、事業成長に伴って課題が解決されていく「ソーシャルビジネス」が社会構造を変えるために必要だと思いました。

ボーダレスで新卒入社すると、入社当初からソーシャルビジネスの新規事業の立ち上げフェーズに関わることができます。将来、社会問題の解決にビジネスで取り組むためにも、新規事業の0→1に携わり、マーケティングや営業、経営に必要な人事・労務・経理など一連の経験を短期間に積めることが魅力に感じ、入社を決めました。

ケニア・マサイマラ自然保護区のサバンナ

環境問題の背景にある複雑な社会構造や行き過ぎたビジネスの形を変えたい

ー赤石さんはどんな学生生活を送ってきましたか?

幼少期から動物と自然が大好きでした。都心で生まれ育った私は、テレビや書籍を通して遠く離れた豊かな大地とそこに生息する野生動物に憧れを抱いていました。小学6年生の時、COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の関連イベントに参加したことを機に「生物多様性の保全」の道を進むことを志しました。

中学・高校時代は、野生動物や生物多様性の保全に関連するイベントに参加したり、環境系NGOの会報誌を読んだりしていました。大学では、野生動物管理学を専攻し、長期休みの度にケニア・ボルネオ・小笠原諸島・北海道など国内外問わずさまざまな場所を訪問し、現場に触れながら保全の現状について理解を深めていきました。

ー野生動物や生態系の保全にビジネスで取り組みたいと思ったきっかけについても教えてください

保全の現場に触れる中で、自然環境や野生動物と人間の関係性における課題を知りました。例えば、豊富な生物多様性を誇るボルネオ島では、パームオイルプランテーションへの転換や違法・過剰伐採などにより大規模な森林破壊が進んでいます。これらによるパームオイル製品や伐採資源は、私たちの日本での暮らしにも数多く使用されています。

私たちの消費が、ボルネオの自然を、野生生物が生息する環境を壊している。

その結果、パームオイルプランテーションによる高い環境負荷により気候変動を加速させていたり、違法労働や児童労働の温床になっていたり、人間と野生動物の軋轢を生み出していたりすることを知り、環境問題は顕在化している課題に過ぎず、その背景にある社会構造とそれを生み出している行き過ぎたビジネスの形を変えなければならないと思いました。

社会構造に起因する課題は環境問題だけでなく、貧困問題や機会格差、人々が抱える生きにくさなどさまざまです。分野の垣根を超えて、課題が再生産されず、誰も取り残されない社会をつくりたいという思いをもった背景はこれらの経験に紐づいています。

マレーシア・ボルネオ島の一面に広がるパーム油プランテーション

「これ以上この社会に失望したくなかった」就活をせずに見つけた理想の環境

ー赤石さんはどんな就職活動を行いましたか?

私は、就活らしい就活をしていません。
大手就活サイトに登録することも、スーツを着て説明会や面接に参加することもありませんでした。

目の前で起こっている社会の歪みと不和から目をそらしたくない。
今を諦めたくない。これ以上この社会に失望したくない。

そんな想いで、大学院卒業後のファーストステップを模索していた中で、ボーダレスへのエントリーを決めました。

売上ではなく、社会がどれだけ変化したかを数値化したソーシャルインパクトを最重要指標とし、格差が広がり続ける現行の資本主義社会を根本的に変えるために、ビジネスの在り方そのものを変革しようとするボーダレスの考え方に共感し、「ここなら最速で理想の社会に近づけるヒントがあるかもしれない」と思ったのを今でも鮮明に記憶しています。

誰もが「HOPE」を口にできる社会をつくる

ー赤石さんはこれからどんな社会を作っていきたいですか?

昨年10月、ボーダレスの新パーパス「SWITCH to HOPE ー社会の課題を希望に変えていくー」が発表されました。

正直、私は「HOPE」という言葉が好きではありません。

社会に絶望して生きる人たちに対して、もう立ち向かうことに疲弊した社会構造に対して、特権を持つマジョリティ側である私たちが易々と「希望」という言葉は使えないと思うからです。

でも、そんな苦しく生きにくい社会でも、誰もが取り残されず生きてもいいのかなと思える社会をつくりたいです。

昨日より今日が、今日より明日が、少しでも輝くのであれば。
それを希望と呼んでいいのであれば。そんな社会をみんなでつくります。


インドネシア・スマトラ島のジャングル

赤石 旺之(あかいしおうじ)
1998年、東京都出身。
幼少期より関心があった野生動物や生態系の保全について学ぶため、東京農工大学農学部に進学。野生動物管理学を専攻し、実習やサークル活動ではフィールドワークに明け暮れた。
大学院では人と野生動物の軋轢の社会的側面を捉えるため、マレーシアに長期滞在しながら野生動物に対する態度と寛容度に影響する要因をテーマに修士論文を執筆。また、野生動物資源の利活用から地域創生と環境保全の両立を目指すプロジェクトの立ち上げや、環境問題や社会課題について考え、変容と実践をサポートする海外スタディーツアーの運営を行った。
#社会構造 #人と野生動物の軋轢

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