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ひとつの詩歌が国をこえて若者たちの心とつながるとき、教室は、自由な学びの空間となった。

中国・福建師範大学協和学院で日本語教師を務める著者が著した、中国での日本語授業の展開ならびに授業批評の記録。

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日本語を学ぶ中国の若者たち 詩の授業による心の交流の記録

横山芳春著

授業者の詩や短歌などの解釈、

授業展開と真剣に取り組む中国の若者たちの様子。

その詳細な記録と専門家による授業批評から、

授業の改良点、教材の解釈、授業展開の方法について考える。

外国人にたいする日本語教育のあらたな試みとなる一冊です。

目次の概要は以下の通り。

  まど・みちお「ネコ」の授業   
  山村暮鳥 「西瓜の詩」の授業  
  茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」の授業  
  野口雨情「シャボン玉」の授業 
  与謝蕪村「青梅に眉あつめたる美人かな」の授業  
  草野心平「おれも眠ろう」の授業  
  まど・みちお「やぎさんゆうびん」の授業  
  山村暮鳥「りんご」の授業  
  伊藤左千夫「おりたちて今朝の寒さを……」の授業   
  北原白秋「からたちの花」の授業  
  若山牧水「白鳥はかなしからずや……」の授業  
  松尾芭蕉「暑き日を海にいれたり最上川」の授業  
  山村暮鳥「雲」の授業   
  室生犀星「はたはたのうた」の授業 
  まど・みちお「ケムシ・—」の授業 
  まど・みちお「がぎぐげごのうた」の授業 
  窪田空穂「其子等に捕らえられむと……」の授業  
  あらいたけこ「あいうえお」の授業
  高柳重信「きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり」の授業  
  室生犀星「ふるさと」の授業   

  解説 横山芳春さんのこと、『火鍋通信』のこと  横須賀 薫