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【海外一周前の手続き Part1】出発前に必要な[役所手続き]を解説!

「長期間海外にいくけど、出発前に必要な手続きが多くて大変そう。。」
「調べるのも大変だし、また今度でいいか、、!」

実際に海外に行くことを考えなくても、皆さんの中にこのようなイメージはありませんか、、?

僕自身も何もわからない状態で、全てイチから調べた結果
膨大な時間がかかかり、とてもストレスでした(泣)

そこで今回は、僕と同じように手続き関係で躓(つまづ)かないように、海外の長期滞在前に必要な手続きについて、僕なりに調べたことを紹介します!

知っているだけで数十万円も[お得になる]情報もあるので、ぜひ参考になれば嬉しいです!


●手続きの種類

では早速、各手続きを紹介します!
項目ごとに分けているので、ご自身に必要な情報をピックアップしてください👍

○役所関係

 -海外転出届の提出(=いわゆる"住民票を抜く"こと)

役所関係の手続きは【転出届】の提出です。持ち物は↓

〜持ち物〜
①本人確認の書類(いずれか1点)
 -マイナンバーカード ※マイナンバーが1番スムーズです!
 -住民基本台帳カード(写真付き)
 -運転免許証
 -パスポート
 -健康保険証
 -国民年金手帳など
②印鑑登録証(登録者のみ)

海外転出届とは、日本の居住地から国外に移住、または長期間滞在する際に必要な届出です。この届け出が必要になるのは、1年以上の海外出張や海外旅行などで日本を離れるときです。

[ポイント]
海外転出届を出すと、現住所での住民票は「除票(日本の"非居住者"という扱い)」になり住民ではなくなります。よって住民税の支払いの対象外になります。簡単に書きましたが、これだけで"年間数十万円"変わってきます。例えば、年収500万円の場合約50万円分の支払いが不要となるのです。

個人住民税の税率は区市町村民税6%、道府県民税・都民税4%で、合計10%となります。課税所得が200万円なら、税率10%で所得割額は20万円になります。

マネーフォワード:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/49732/

このメリットを最大限享受するために👇の注意点を必ず読んでください!

[注意点]
①12/31(年内)までに出国する
これは、住民税の支払い場所が確定する時期が1/1ということに関係しています。住民税の納付地域は1/1時点で住民票がある地域に対して、同年6月〜翌年5月にかけて支払う というルールです。

そのため、1/1時点で日本に居住していない=住民税を支払う必要がない
という原理です。

翌年の住民税の支払いを回避したいという方は、必ず年内の日付で海外転出日を設定し提出しましょう

②海外転出届を出す年の「ふるさと納税」は行わない
①でお伝えしたように、年内に出国することで翌年の住民税の支払いが不要となります。そのため、年内にふるさと納税を行ってしまうとその金額分が無駄になってしまう可能性があります。。

これは[ワンストップ特例制度]を使ってふるさと納税している前提になります(大半がこの制度を使っていると思うので)。実はワンストップ特例制度だと税金は[住民税から控除]される決まりなのです。

ふるさと納税ワンストップ特例を申請する場合は、ふるさと納税を行う際に、特例の申請書をふるさと納税先の自治体に提出する必要があります。
ふるさと納税ワンストップ特例制度が適用される場合は、所得税からの控除は行われず、全額が翌年度分の住民税から控除されます

総務省 ふるさと納税:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/procedure.html

ここまで解説して「おっ!」と気付いた方もいるかもしれません。
そうなんです、住民税を支払わないから控除も無意味になってしまうんですよね。。ですので寄付分は名実ともに寄付金となります(泣)

以上のことから、海外転出届を提出する年の「ふるさと納税」は行わないようにすることが最もお得になります!自分は奇跡的に寄付を忘れていたので、結果的にお得になりました!

○保険関係

 -健康保険の資格喪失

続いて健康保険について、僕の場合は勤めていた会社を退職したため[健康保険]の資格を喪失しました。そして海外転出届を出した僕の選択肢は1点のみです。

それは[健康保険の脱退]です。

前提として、日本は[皆保険制度]というもので、国民全員に健康保険の加入義務があります。しかし、住民票を抜くことで日本の非居住者となるため、国民健康保険への加入義務が喪失します(詳細は割愛します)。

よって、僕は健康保険の資格を喪失した状態で渡航します!

[注意点]
保険料の支払い義務はなくなるものの、一時帰国の際など病院にかかると全額自己負担となってしまいます。(歯のクリーニング行きたい。。)

○年金関係

 -厚生年金への加入

 -国民年金への加入

次に、年金について解説します!まず前提知識の整理です↓

国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入。厚生年金は会社などに勤務している人が加入。
国民年金の保険料は原則として全員が同じで定額。厚生年金の保険料は収入に対して定率(額は収入に応じて変わる)。

厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/manga/04.html

上記の通り[厚生年金]は会社勤務の方が加入するので、退職した僕は厚生年金の資格を喪失し、国民年金への加入が必須となります。

しかしこれは日本国内にいる場合の話で、非居住者となった場合は少し事情が変わるのです。

気になる変更部分として[国民年金]への加入が必須→任意となります
「入っても良いし、入らなくても良い」ということです。

では僕はどうしたか、結論からいうと任意継続という形で加入しました
理由は↓です。

①老齢基礎年金の受給金額の維持
②障害基礎年金の適用がある
③障害基礎年金の適用がある

[ポイント]
①については将来もらえる年金額についてのお話です。年金の支払い期間に空白があることで将来の受給額が減るため、空白期間を作らないという目的です。

今回加入するのは②,③の理由が大きいのですが、②,③については僕が海外で”病気や怪我で障害が残った場合” や "事故等で亡くなってしまった場合"に遺族に対して支払われる年金です。

このようなことは起きない事が1番ですが、最悪の場合に備えたい&①の理由も踏まえて加入することに決めました

金額は(令和5年度 時点で)1カ月あたり16,520円です。
僕は投資する価値があると判断しての意思決定になりましたが、皆さんもご自身の状況を鑑みて判断してください!

●実際のやることリスト

ここまで解説してきましたが、伝えたいことが多すぎて

「結局何すればいいんだよ!」
という声が聞こえてきそうなので、↓にチェックリストをつくりました!

ぜひ参考にしてください👍

✅海外転出届の提出
 ┗出国日は年内にする
 ┗出国年のふるさと納税は見送る
✅国民年金保険の加入判断

●まとめ

今回は僕が海外一周をするにあたり必要な手続きとポイントを紹介しました!この記事がみなさんの参考になると嬉しいです!

それではみなさん、良い旅を👍

バックパックの準備についても、記事&You Tubeで解説しているので、ぜひ参考にしてください↓

#海外旅行#パッキング#世界一周 #旅 #国境 


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