Clubhouseの100億円評価からソクラテスが考えるPodcast市場の未来(1)
こんばんは。ちょうど1週間前の話ですが、先日著名VCであるAndreessen HorowitzによるClubhouseへの大型出資が話題になっていました。そこで本日はこちらのClubhouseと最近話題が絶えないポッドキャスト市場について2回に分けて取り上げていきたいと思います。今回は導入編として、Podcast市場を巡る最近の動向について簡単にまとめさせていただきます。
まず結論ありきですが、
・Clubhouseは音声版ツイッターとしてリアルタイム性を背景とする高いエンゲージメントが評価されている。
・ポッドキャスト市場はSpotifyによる大型買収や直近の中国企業Lizhiの上場もあり、ますます注目が高まっています。
以下関連する記事や直近のポッドキャスト市場を巡る動向についてまとめておきましたのでご参照ください!
Clubhouseについて
まずClubhouseについてはTech Crunchでも取り上げられてましたこちらの記事をご参考いただければ幸いです。
大きな要点ですが、
・Clubhouseは簡単に言えば音声版ツイッターです。さまざま人の「部屋」に入り、何かのトピックでリアルタイムで盛り上がれるパブリックプラットフォームになってます。
・Clubhouseの最大の魅力はリアルタイム性。このリアルタイム性があるからこそ話が面白ければ面白いほどそれを見逃すまいと結果としてエンゲージメントが高くなっています。
・このエンゲージメントの高さが評価されてClubhouseはfacebookやtwitter等のSNSプラットフォームと比べてかなりユーザー数の少ない段階(β版で5,000人程度)で高い評価(100億円)を受けている
最近のポッドキャスト市場を巡る動向について
同市場の顕著なトレンドとしては大きく2つあります
・Spotifyを中心とする大型買収が続いている
ポッドキャスト市場自体はAppleのPodcastが先行して圧倒的No1の地位を築いています。そこに音声配信市場において絶対的な地位を築いているSpotifyが参入し、ここ数年に渡って大型買収を続けることで今ではAppleに次ぐNo2企業にまで成長しています。今後はPodcastも音声配信市場という広義な市場における事業領域の1つとしてますます注目を集め(同市場にはGoogleも昨年参入)、Apple及びPodcastによる覇権争いが続くと思います。
・今年1月に上場したLizhiに見られるように中国企業の台頭が目立つ
元々ライブ配信市場などリアルタイムコンテンツ市場が強い中国の台頭も目覚ましいです。最大手のXimalayaは2018年中旬で既に3,500億円の評価額がついてます。また、業界2番手のLizhiは今年1月に評価額約585億円で上場を果たしています。動画配信市場では綺麗に住み分けが起きている米中ですが、音声配信市場においても同様の事象が起きるかどうかが注目です。特に中国市場に関しては広告主体の米国市場とは異なり、投げ銭等収益手段も多様化してますので、広告単価が行き詰まりつつある米国市場に代わって仕組みの観点から新たなマーケットリーダーになれるか個人的には注目しています。
これらポッドキャスト市場を巡る直近の動向を時系列的にまとめさせていただきましたので是非ご参照ください!
本日も最後までお読みいただいた方ありがとうございました!次回はポッドキャスト市場及び音声配信市場の市場規模や今後の成長性などについて同市場の動画配信市場に対する優位性についても触れながらご紹介していきたいと思います。皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!
※以下ソクラテスが以前にまとめさせていただいたライブ配信市場の現状を定量的にまとめたものですので、興味のある方は合わせてご参照ください!
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