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うそやん!そんな事あるん?

こんにちは。ぼーんぐんです。

日常生活をしていますと「えっ、ほんと?」って事があります。関西風に言い直しますと「えっ、うそやん」ってな感じです。

みなさんは”狐の嫁入り”って言葉をご存知でしょうか。

人間を化かすといわれた狐と関連づけられて、日が照っているのに雨が降る天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼びますが、先週からちょくちょくそんな天気雨に見舞われています。

先日も出勤前に空を見上げると青空の見えるお天気なので傘は不要と判断しました。それでも念のため鞄の底に折り畳み傘を忍ばせて出勤しました。

ところが家を出て数分。最寄り駅に行くまでの信号待ちで、霧のような雨が降り出しました。

その霧状の雨は次第に強く雨粒が大きくなりいよいよ”ザッ!”っと降ってきました。信号待ちをしていた数人がみな一斉に折り畳み傘を鞄から出して防戦です。

「いやぁ急に来ると参りますね」「空は晴れてんのにね」お互い顔を見合わせて苦笑します。

しっとり雨に濡れて美しいのは若い男女だけ。

中年の濡れオヤジなど見られたものではありませんからね。手持ちのハンカチで身なりを整えて何とかなりましたが、”念のために”入れておいた折り畳み傘に本当に助けられました。備えは大切です。

そういえば「うそやん」な事は土曜日にもありました。

最近お気に入りで利用を続けているシティバス。何度か投稿記事で取り上げていますが最寄り駅が近いのと乗り心地が意外と快適なのでバスの乗車を毎週の楽しみにしています。

ところが安心していると”うそやん”が忍び寄ってきます。

その日の用事も済んだ帰り道の事です。

ターミナルから乗車するバスの番号を確認して乗り込みます。相変わらずのんびりとした社内。適度な乗車率で座席に座ることが出来そうです。私は後部座席に腰を下ろし手元のスマートホンに目をやります。

ほどなく扉が閉まり出発!

いつものようにゆっくりモーターの回転音が聞こえ車体が前に進みます。

それからどれほど経った頃でしょう。私は妙な胸騒ぎと異変に気付きました。いつもよりバスのスピードが速いのではないかと気づいたんです。

そしてよく考えてみると数分単位で次の停留所への停車とドアの開閉が繰り返されるのですが出発してから一度もなかったように思うのです。

「あっれ?おかしいぞ」

乗客は高齢者が中心。みなスマホを操作したり、乗り合わせた友人との話に夢中で異変に気付いていないようです。また窓には日光を遮るカーテンが下がっているので外の様子も分かりません。

私は場所を確認するためにカーテンの隙間から外の様子を窺うと街の住所表示が違います。予定のコースを外れて全く別の方角に向かっていたんです。しかも結構遠方まで。

「えっ!このバスどこ走っとるねん」

思わず口走った私の声に隣のおじさんが反応し騒ぎ出し、あっという間に社内が不安の声につつまれます。

「運転手さんコース違いませんか」
「おい、どこ行くつもりや」
「私急いでるんです。ここで降ろしてください」

皆めいめいに声を上げ始めます。斜め後ろの年配の方は「怖いわ怖いわ・・」と繰り返し不安な表情を浮かべます。

どうやら運転手さんも不慣れなコースだったらしく、さらに高齢ドライバー。ミスに気付きリカバリーをしようと四苦八苦していたようです。

結果通常では30分程度で到着する往路がおよそ倍の時間になりました。

シティバスの運転手さんのミス。

最初のコース設定に誤りがあったのか、単なる運転手さんの思い込みなのか。暑さや疲労からくる交差点の見落としかもしれません。

ついぞ運転手さんからミスをした事実を乗客に告げることはなく、お詫びの言葉すらも聞かれないままコースに復帰したことに乗客は怒りが収まらない様子でした。

人間ならば誰しもミスや失敗はつきもの。

必要以上に責め立てる事は交通事故などの二次災害を産むことになりかねませんが、それでも乗客もまた感情を持った人間。

ミスを隠さずに一度停車するなどして説明する責任はあるでしょうね。

また今回は無事目的地にまで戻ってこられましたが、以前新聞やニュースで取り上げられていた交通事故が頭をよぎります。

運転手さんが運転中に持病で意識を失った事。

当時は他人事として聞いていましたが今回みたいな時にはどのように反応するべきだったんでしょうか。

「うそやん」はどんな場面にも起きえます。まさかの備えは大切です。みなさんもお気を付けくださいね。

あぁ生きててよかった。ほっ。

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