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定性的な分析のポイントをご紹介!

みなさん、こんにちは!
ブームリサーチCS担当の原田です。

前回は、定量的な分析のポイントをご紹介させていただきましたが、
今回は、定性的な分析のポイントをご紹介していきたいと思います。

【この記事のざっくり説明】
・定性的分析ではどのような要因が分析できるのか?
・定性的分析で重要なのは「顕在化している意識や動機を明確化する」こと
・具体的な分析事例とアウトプットの見せ方&アドバイス!

まずは定量的と定性的な分析ではどんな違いがあるのかを、再度下記に掲載しておきます。

定量と定性の違い

定量的分析は『分析結果を数字で量的に把握する』ことですが、定性的分析は『分析結果を言葉で質的に把握する』ということを意識して分析をしましょう。
定性的な分析は定量的な分析で把握が難しい、生活者の行動や思惑・意欲が見えてくるので、下記のような要因の把握が可能です。

【プロモーションの効果測定を行う場合】
●なぜ話題を生むことができたのか?
●どのようなポジティブな意見がうまれたのか?
●どのような印象を与えることができたのか?...等

【新しい企画のアイデアや施策のヒントを得たい場合】
●生活者がどのような行動をとっているのか?
●なにを必要としているのか?
●(コト・モノに対して)どう感じているのか?
●拡散されやすいメディアはなにか?...等

後ほど、「プロモーションの効果測定を行う場合」と「新しい企画のアイデアや施策のヒントを得たい場合」の2つの事例紹介をします💡

定性的な分析で見るべき項目は?

それでは、実際に定性的な分析で見るべきポイントをご紹介していきたいと思います!
下記、ブームリサーチの分析結果の一例になります。
前回と同様に「ニューノーマル」という言葉で分析をしてみました!

【分析の項目】
●関連語
●拡散された記事
●拡散されたwebサイト
●ツイート本文からポジティブ内容の文脈
このような項目で質的な結果を把握することができます。

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※画像をクリックすると拡大します!

定性的な分析の事例をご紹介!重要なのは、「顕在化している意識や動機を明確化する」ことです。

それでは2つの事例をご紹介します。

1)プロモーションの効果測定を行う場合
プロモーションの効果測定を行う場合は、施策前後で生活者に影響を与えていたのか、または商品・サービス、ブランドに対して新しい印象が生まれていたのかを把握できます。

今回の事例は、某栄養バランス食品さんの新CMに対する調査ですが、ブームリサーチでは、ブランドや商品・サービスと一緒に語られることが多いキーワードとして、「関連語」がでてきます。
某栄養バランス食品さんは毎年受験シーズンに合わせて「受験生を応援する」新CMを出稿するのですが、新CM公開前後の関連語を見てみると、公開後の関連語には「感動」「受験生」というキーワードが浮上しており、コンセプトメッセージが伝わっていたことが分かりました。

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また「良い」「好き」など、ポジティブな印象を与えていたことも分かり、ポジティブな印象を与えられていたのかを可視化することができました。

このように施策前後で分析をすることにより、生活者に伝えたいことが伝わっていたのか、意識変容があったのかを可視化することができました。


2)新しい企画のアイデアや施策のヒントを得たい場合
ツイートに含まれていたURLを調べることで、どのWebメディアの記事・コンテンツがTwitter上での話題化に影響を与えていたのかを把握できます。

今回の事例は、「映画A」に対して、どのWebメディアが情報拡散に最も影響を与えていたのかを分析しました。
結果、「映画A」は映画情報サイトより、アパレル系情報サイトの記事のほうが、Twitter上で拡散されていたことが分かりました。

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このようにどのメディアが要因となって話題がうまれたのかを知ることで次回の施策のヒントになります!
また、コンテンツの拡散は、多くの人に商品・サービス、ブランドを知ってもらう機会に繋がります。事前に拡散されやすいメディアを把握することで、広告の打つ際のヒントになります。

まとめ

今回は定量的分析に続き、定性的分析のご紹介をさせていただきました。
目的に応じて適切な使い分けを理解することが、ソーシャルリスニングをうまく活用するための肝ですので、分析前に一度欲しい情報を整理してから分析に挑みましょう!
※定量的な分析をまだお読みでない方はこちら

次回は、「メディア毎の活用方法のご紹介」です。
皆さんは2ちゃんねるとwebニュースをうまく活用できていますか?他社さんの事例を踏まえながらうまい活用方法をご紹介させていただきますので、ぜひチェックしてくださいね。

それでは次の記事でまたお会いしましょう!

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