『シナリオセンター式』で『人』を深掘ったら、いよいよあらすじを考える
『シナリオセンター式 物語のつくり方』で作る物語。
前回は『人』、その中でも主人公の『性格』『憧れ性』『共通性』といったところを深堀しました。
今回はいよいよ『あらすじ』を考えていきます。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
『あらすじ』を考えるといっても、ここでガチガチに決めてしまう、というわけではなく、他の設定と行ったり来たりして、少しずつ物語を固めていく、という感じになるのだと思います。
※私もやりながら、なので断定はしません。
『あらすじ』を考える際に便利なのが、フォーマットに当てはめること。
いわゆる『起承転結』だったり、『序破急』だったり、『三幕構成法』だったり。
フォーマット自体はいろいろ種類はありますが、いずれも物語の盛り上がりだったり、結末へ導かれる流れは同じようなものです。
今回は、本書にならって『起承転結』で進めたいと思います。
『起承転結』の割合は、『起』が1割強、『承』が7~8割、『転結』が1割強、がお勧めだそうです。
最初は、教えの通り進めていくのがいいでしょう。
いわゆる『序破離』の『序』です。
で、最初に考えるべきは『転』。
『転』から考えるのが最も考えやすいそうなので、その通りに進めていきます。
『転』で大事なことは『観客・読者に物語のテーマを伝えること』です。
もっとも伝えたい『テーマ』が、『転』というクライマックスで伝わらなければ物語を書き進める意味がないわけで。
なので、ここを最初にきちんと定めておくことが重要になります。
今回、私がテーマに掲げたのは『自分で決断することが、大切だ』です。
なので、『転』では、主人公が『何かを決断した』あるいは『何も決断できなかった』ことでハッピーエンドになるのか、バッドエンドになるのか、という結末に導かれるわけです。
私はできるだけハッピーエンドにしたいと思っているので、ここでは『主人公が決断したおかげでハッピーエンドになる』ようなあらすじにもっていきたいと思います。
自分の決断をすべてAIに任せていた優柔不断な主人公が、AIとなんらかの手段で決別し、決断力をつけ、成長する、というシナリオを想定しました。
これだと、まだ物語としては曖昧模糊とした感じではありますが、これからどんどん肉付けしていけばいいので、現段階ではこれくらい適当な感じでも問題はないでしょう。
では、次回はこの続きで、『起承転結』の流れを決めていきたいと思います。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
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