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読んだ本の感想

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卍丸的な読書感想文集
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#哲学

とるにたらないこと2023/02/25

あらゆる存在における恒久的非暴力による共存可能な思考交流ネットワークモデルをぼんやりと考…

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幻影の書

著者 ポールオースター 訳者 柴田元幸 出版 新潮文庫 ポール・オースターは本書で読むのが…

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ねじの回転の独りよがりな解釈

はじめに サルトルは『存在と無』で、「二重の相互的受肉」の敢行が性的欲望の対象の所有へと…

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偶然と必然、偶然と運命 ① ヤナーチェクの音楽の運命

はじめに読書や映画鑑賞をしていると、心に残る作品の特徴として、偶然と必然あるいは運命、そ…

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レクイエム②フィクションのなしうること

レクイエム 著者 アントニオ・タブッキ 訳 鈴木 昭裕 出版 白水社 はじめに再読のきっか…

9

空の青み

どうしてバタイユ読むと元気になるのか、 ずっと青空が気にかかってしょうがなかったのか 理由…

4

太陽肛門

著者 ジョルジュ・バタイユ 訳 酒井 健 出版 景文館書店 久しぶりにメチャクチャに感性にピッタリくる本と出会ってしまった。 「太陽」は「夜」だけをひたすら愛し、地球へ、その光の暴力を、淫らな男根を、差し向けている。だが太陽は、眼差しに、夜に、出会うことができない。地表の夜の広がりが絶えず太陽光の汚れにむけて進んでいるというのに。 『太陽肛門』p20 ニーチェの『ツァラトゥストラ』「夜の歌」を踏まえた上での記述と訳者が解説しているとおり、決して交わることの出来ない、けれ

マダム・エドワルダ/目玉の話

著者 ジョルジュ・バタイユ 訳 中条 省平 出版 光文社古典新訳文庫 初バタイユ。 バタイ…

6

いまこそ、希望を

著者 サルトル/レヴィ 訳 海老坂 武 出版 光文社古典文庫 2019年2月20日 初刷 はじめに…

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本心 精神の還元

「本心」 著者 平野啓一郎 出版 文藝春秋(2021/05/26) はじめに「本心」を読むきっかけは、…

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新実存主義 人間の心の問題に取り組む

著者 マルクス・ガブリエル 他 訳 廣瀬 覚 出版 岩波新書 1822 はじめにAmazon Kindle…

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異邦人 不条理に反抗する無垢

著者 アルベール カミュ 訳 窪田 啓作 出版 新潮文庫 カミュの代表作として、異邦人のほ…

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クララとお日さま そして グールド

クララとお日さま 著者 カズオ・イシグロ ★★★★☆(妻にとっては★5) 「このお話、グールド…

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