マガジンのカバー画像

散文とか短編小説とか

123
僕の回りくどい手紙のような散文
運営しているクリエイター

#眠れない夜に

記憶の残骸

縦書き版横書き版 * 11月。それは僕の住む街でいちばん美しい季節なのかもしれない。紅葉や…

3

妄想力の問題 ある少年の日記・断章

ある日、仕事仲間のハナオカから建設業界のコラム連載を依頼されたサルトル仮称。「交響曲第5…

1

3人目のソムリエール

あらすじ 読書ソムリエなるソムリエール氏から突然ナルシスト、サルトル仮称のもとにダイレク…

14

温泉とPost Malone sunflowerと

 結婚してから殆ど近場にしか連れて行けず、気分転換に行くとしても辻堂のラブホ(コスパいい)…

3

DIYウッドデッキ修繕依頼

 午前中、加工作業中に、一本の電話が鳴った。 「サルトル仮称さん?あのね……、ちょっと実…

1

最終章の向こう側 第二話

第一話はこちら 縦書き版横書き版最終章の向こう側 第二話 西村クリニック  宮本さんの改装…

3

最終章の向こう側 第一話

縦書き版横書き版  麦わら帽子を被った柔らかそうな表情をした少女の油絵。しばらく僕はリビングに飾ってある絵を眺めていた。僕も妻のシモーヌ仮称もその絵を気に入っていた。絵は偶然、シモーヌが知り合った川嶋さんから譲り受けたものだった。川嶋さんは新鋭の日本画家で辻堂にアトリエを構えていた。そのアトリエでは古本屋も併設していたが、昨年、亡くなられた。譲り受けた絵は川嶋さんの描いたものではなく、川嶋さんの知人の画家が描いたものらしい。作者の名前を僕は気にしたことがない。その絵の光彩のタ

ハルキストの憂鬱な宴

僕のここ最近の読書まとめです。 6月ー8月読んだ文学や哲学の作家たちと好きな音楽家たちとロ…

6

太陽の男と月の女 第1話 月の女

全2話 七夕の季節の短編 6月が過ぎ去った7月の日曜日。サルトル仮称は辻堂の書店で風変り…

7