マガジンのカバー画像

とるにたらないこと

96
覚書のようなメモのような日記のような、とるにたらないこと
運営しているクリエイター

#エッセイ

とりとめのないこと2024/03/17 成長と格差の岐路に立つ日本社会

成長と格差の岐路に立つ日本社会 バルにてスペイン人の同僚たちと経済や時事の話をしていた…

卍丸の本棚
2か月前
13

とりとめのないこと2024/01/25-02/02

 見渡す限り、山々が連なり、氷河の名残とともに牧歌的でのどかな風景が広がる。見通しのつか…

卍丸の本棚
4か月前
9

とりとめのないこと2023/09/24 夕べに

日曜日。日が暮れ始める頃、妻が一昨年から育てているいちじくにひとりごとを言いながら水をた…

卍丸の本棚
8か月前
11

とるにたらないこと2023/08/01

満月の一日手前、さよなら28歳、こんにちは29歳───今年は単身赴任先でひとり誕生日を迎えた…

卍丸の本棚
10か月前
11

とるにたらないこと2023/06/08

「寄り添う、共感」に懐疑的になる。 不幸マウントなんて言葉があるのを知った。何だかな。人…

11

2023/05/28 本はともだち

曇ったり晴れたりする、ある五月の終り。 本を片手に歩くアスファルトの田舎道は夏のうだるよ…

19

とりとめのないこと2023/04/14 ビニールハウスとその不確かな苺

「街はたくさんの苺にまわりを囲まれてるの」─── 二年と四ヶ月、私は生きていて初めての経験であった。あるいは誰かが好むと好まざると、この先も季節が繰り返すようにこの出来事も繰り返されるのかもしれない。 私は男にいちばん大きいやつを取るようにと示唆し、あるいは小さきものを摘み取ろうとしてママに制止されながら、十五粒ほどの苺を喉に流し込み歩き続けた。 二年半弱の古い夢が、苺によって薄くグラデーションをかけられるかのように混じりあってゆくのを私には止められなかった。 三十分──

とるにたらないこと2023/02/25

あらゆる存在における恒久的非暴力による共存可能な思考交流ネットワークモデルをぼんやりと考…

8

とりとめのないこと2023/02/10 宛先のない手紙──Introducing Laura Fygi

たとえば僕のいくつかの故郷と街。 相変わらず外はしとしとと雨が降ったり止んだりしている。…

14

書かなければならない手紙2022

李さんが僕の髪に沢山のクリップを付けたあと、手ぐしでワシャワシャとしてワックスを息をころ…

13

とるにたらないこと2022/12/12 恋愛論③ 永遠

私はあれから自己嫌悪に陥ってしまった。 なぜ私はいつも配慮のない恐ろしくつまらないことを…

4

とるにたらないこと2022/12/11 恋愛論② 誠意と卑怯の永劫回帰

誠意と卑怯の永劫回帰 ※この文章は何の役にも立たないこと、フィクションでもあることをはじ…

4

とるにたらないこと2022/12/10 恋愛論①

博愛主義者宗教は人間の歴史において、形而上学的事件のひとつだろう。 博愛、それは人間が宗…

7

とりとめのないこと2022/12/08 Nothing’s gonna change my world,Just Gimme some truth

1980年12月8日、ジョンレノンが撃たれて死んだ。 42年も前のことで、きっとその頃生まれた誰かは、誰かの父親や母親になってたりする。 僕はビートルズのいくつかの曲と解散してからのジョンレノンの曲が好きだ。 一番すきなのは Across the universe 歌詞がとても好きだ。 時々、この歌詞が僕そのものの気がするくらいに好きだ。 嘘と傲慢と高慢と消耗品を身に纏ってるひとたちがホテルのロビーに降りると湧いて出てくる。 スーツと立派な車で乗り付けて来た顔のない