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【#02 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】17日ぶり2回目の内見へ

2024.5.27(月)

 給食はソフトめんを味噌につけて食べるという、実に名古屋らしいメニューだった。幼少期から味噌漬けにされて育つのだ。
 『最新教育動向2024』という本を買った。まもなく教員を辞めるというのに、なんて勉強熱心な奴なんだろう。「これからの子どもたちに必要な資質」とは、「①課題を設定できる ②次世代のテクノロジーを活用できる ③社会をよくするアクションまで実現できる」力なんだ! という旨が熱く書かれたところまで読んだら、味噌よりも黒い色のためいきが出たのでそっと閉じた。
 そうか。これからの時代は、この①②③の力を備えた人間がもてはやされて、良い成績表を手にするのだろうな。世の中のいろんな合格基準や採用基準も「この①②③を備えているか」がキーになっていくのだろうか。
 だとすると…だ、「①教員を続ける自分の人生の中に課題を見つけ ②noteとかSNSを使って ③教員を辞めて世の中にひとつ本屋をつくろうとしている」私のような子は、先せいやえらいひとにほめられちゃうんじゃないのかしら? そしたらみんな、ほんやになれば、ハッピーだ。オールにじゅうまる、オール5さ。さあ、みんな、「かだい」をみつけよう。こくばんのほうばかりむいていないで、それぞれのしんどで、べんきょうをしよう。けいかくを、しよう、ほんものを、みに、いこう。み、とおシて、ふりか、えろう。たぶれ、ッとの、じゅうでんヲ、わ、すレな、い、ようニしヨ、ウ、%?。

 寝る!!!!!!!!!!!!!!!!

2024.5.28(火)

 台風の影響であいにくの雨。そんな中、本屋予定地の内見に行ってきた。17日ぶり2回目である。今回は商店街の皆さんに加えて、妻も初参加。初めて物件を見た妻に「どう?」と聞くと、「いいじゃん。」とのご回答があった。
 いつかまた詳しく書くことになるとは思うが、今回の計画では、私たちブタコヤブックスを含む3つの事業者で、ひとつの物件をシェアする形で話を進めている。「◯◯+◯◯+本屋」というお店を、世の中にひとつ作ろうとしているのだ。本屋の他に何ができるのかは、まだこのnote上では、あえて秘密にしておこうと思う。
 内見の後には、どう物件を区分けするかとか、本棚やストックスペースの配置だとか、契約方法だとか、私はもう少し痩せたほうがいいだとかとか、様々な内容をたっぷりと話し合った。みんなで話し合う内容が、より具体的になった。具体的な話ができるってのいうは、嬉しいこと。ただ、内容が具体的になればなるだけ頭を使い、そのぶん、疲れるのだ。
 疲れたのを言い訳に、話し合いの後、久しぶりに妻と台湾まぜそばを食べにいった。10年くらい前にもらった常連専用の特典カードをドヤ顔で差し出すが、「あ、それはもう(取り扱いが)終わってます…」と、悲しい顔をした店員さんに断られてしまった。何だって、終わるときは突然なんだなぁと、台湾まぜそば(大盛)をかき混ぜながら考えた。私は、もう少し痩せたほうがいい。何だって、終わるときは突然なんだぞ、と。

2024.5.29(水)

 「あれから進展がありました!」
 職場の長を応接室へ訪ね、そう伝えた。まだ契約には至っていないが、このまま何事もなければ来年度からは本屋になれそうだという旨を伝えた。「小売業にチャレンジする」という怪しい言い訳でこれまでの面談は切り抜けていたが、きちんと「本屋を始めます」と伝えることもできた。そこで「本屋なんて儲からないよ」だとかネガティブなことを言われた場合、今すぐにでも辞めてやろうと思っていた…なんて言うと嘘になる。きっとヘラヘラしていただろう。そんな心配の必要はなく、職場の長は満面の笑みで「それはいいじゃないか」と言ってくれた。「いいでしょ?」と思った。


つづく


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