【最近のミステリーには驚かされる】人生を変えた1000冊ブックカフェ引き寄せ日記day46(2023.6.29木)
最近、TwitterやInstagramでよく見かけるミステリーを2冊読んでみた。
どの作品も、絶対ネタバレ厳禁! なので結局、今日の記事はなんのことやらわからない内容になると思います(笑)
最近読んだ評判のミステリー1冊目は、
『逆転美人』藤崎翔
2冊目が、
『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
「すげーことやってるな!!」
『逆転美人』のトリックは、ミステリーを読む方だったら、似たようなトリックを読んだことがあったり、もしかしたら自身でも「だったら、こんなこともできるんじゃない」と想像したこともあったかもしれません。
でも、そのトリック、実際にやっちゃう?
小学生だったら「俺、こんなすごいトリック思いついちゃった」と、無邪気に友達に自慢しそうな荒唐無稽な仕掛け。このトリックを現実に作品の中でやっちゃうことに感動しちゃいました。
『逆転美人』を読むときの注意点。
このミステリーを読むのなら、3分の2までは絶対、読め!! です。
『世界でいちばん透きとおった物語』のトリック……こんなこと考えもしたことない!
たしかに、透きとおってたわーー(笑)
最後の5文字、読書体験としては、まあ普通にあるかもしれないんだけど、ふつう意図的に作品に組み込む? この発想はないわ。うん、新しい読書体験でした。
作品の中で、実際の作家さんの名前が何人も出てきます。その中で、京極夏彦の作品づくりの話が出てきます。この作品を読んでから考えると、京極夏彦の作品の仕上がり方って、とても人間業だとは思えません。すげーな。
『世界でいちばん透きとおった物語』を読むときの注意点。
うーん、最後まで読め! としか言えないかなあ。
いいから最後まで読んでください(笑)
この2作品、読んでいて、少し読みにくさを感じていて、はじめて読む作家さんだし、文体が僕の好みじゃないのかなと思いながら(それでも楽しく)読んでいたのですが、読みおわり、「なるほどね。そういうことね」と納得しました。読んだ方には伝わるかな。
ついでに、
ここ数年でホントにびっくりさせられたミステリーを3作品ほど……
『方舟』夕木春央
本屋大賞ノミネート本ですね。
読まれた方もいるかな?
新しい仕掛けがいくつもあり、楽しかったし、ラストのラスト、「そう来たか!!」とドンデン返しが心地よかったです。
トリックを成り立たせるための舞台設定で、作品に都合よすぎるとも思うんだけど、まんまと騙してくれたのでOKです(それを言い出したら『十角館の殺人』とか、「そんな建物とか島とかねーよ」となるかも。いや、あるのか?)
リアリティよりエンタメ。
そんな方にはオススメしたい作品です。
『屍人荘の殺人』今村昌弘
クローズドサークル、いわゆる密室ものです。
この作品は本当にたまげた!!
(たまげたって最近聞かないですね笑)
スマホはあるし、カメラはあるし、現代社会は密室つくりにくいですよね。こんな密室のつくり方ある? ホント衝撃!!
まだ内容を知らない方は、前情報は絶対入れてはいけません。あらすじも何も読まず、本文へいきましょう。3分の1くらいは、気になっても先のページを開いてはいけません! え? もし自分と合わなかったらどうするんだ? そうですよね。あると思います。もし、「あ、これ。私の苦手なやつだった」となったらごめんなさい。
『medium[メディウム]霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼
「すべてが伏線」
またあ、大大袈裟な。そんなにハードル上げちゃって大丈夫? と思いながら読みましたが……
ホントにすべてが伏線だった!!
おもしろすぎる、という評判だけで読みはじめたところ……たしかに面白いんだけど、そこまで絶賛するほど面白いかなあ。まあ、面白さにも好みはあるからね。面白いんだからいいか。
と思っていたら、完全にやられました。
中編作品がいくつか入ってる中編集ってつくりなんですが、そう、悪くはない、面白いんだけど油断すると途中で「この作品はこれくらいね」と見切りをつけ脱落しちゃう人がいるかもしれません。でも、この作品を100%楽しむためのお作法は、
絶対、最終章まで読む! です。
絶対に途中で読むのをやめてはいけません!
ぜひ、
度肝を抜かれたドンデン返しミステリーあったら教えてください。
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