ナメピーとナメないピー
優しい店長と緊張した彼女
ドギツイ緑色の看板を背負ったリサイクルショップが近所にある。
山のような服に合計80円の値を叩きつけられて、心折られたのも懐かしき思い出。
今回は我が家のゲーム機・プレイステーション2が映らなくなったので、代わりのパーツを手に入れるために訪れた。
早々に目当てのものが見つかり、ホッと一息、ゲームが壊れたことについて店長さんに話してみた。
なんだかんだ会話が弾み、最終的に仲良くなれたのか、代替品を格安で譲ってくれることに。
もし治っていたら特別に返品してもよいという…もはや修理ショップじゃないのか。
帰り際、この辺りの店員さんって優しい人が多いよねという話をしてみると、彼女は仰天。
曰く、こんなことは滅多にないそうだ。
続けて、店員の人には、ナメられて不快な思いをしたことばかり…と。
今度はこちらが驚いた。
たしかに、お店では彼女は一歩引いたところにいることが多い…
見えてた世界は違ったのだろうか。
女の人は…ナメられる?
ナメる人々・ナメピー
家に帰ってひとり、ナメられることについて考えてみる。
ヤギ自身、ナメられた!と思って気分悪くった覚えもあるある。
どんな時にそう感じたのか、少し思い出してみた。
先生に頭ごなしに怒られたとき…
役所で話も聞かずに断られたとき…
不動産屋にわけのわからないオプションをつけられていたとき…
もしかしたら、相手がこっちの話しを聞く気がないときに、ナメられてると感じるのかも。
要するに、コミュニケーションをサボられるってことだろうか。
さよならナメピー
何でサボりたくなるかは色々あるだろうけど、なんとなく、一番は忙しいからなのかと思う。
やることが決まってて、スケジュールに追われてると、それ以外のことが無駄だと思えてくる。
そういう時は、ひとの話どころか、色んなことを無視しちゃうのかも。
ついこないだ、恋人と喧嘩になった原因もそれかもしれない。
ナメる人たちは、いつも何かを切り捨てるか否かの選択を迫られてるのかもしれない。
よくわからないものは、時間がないからナメるボックスに片っ端から放り込む。
忙しいから、子供をナメる、女性をナメる、外国人をナメる。
そうしてみんなちょっとづつ悲しい気持ちが溜まっていって、外の人とは話しません!モードになってしまう。
店員は店員、客は客。パッツリ境目を引いておしまい。いつもの彼女も、そんな世界に住まわされていたのかも。
いろんなところに旅したり、そこで人と出会ったりするのは大好きでいられてるのも、たまたま運が良いだけなのかも。
気をつけないと、気づいたら自分もナメる側にまわってしまうかもしれない。ナメナメピーポー、ナメピーの仲間入りはいやだ…
ただ、自分に余裕を持つ。これがどんなに難しいことかもよく知っている。
この世に溢れるナメピーは余裕を持って幸せになってほしい。ナメピーの被害者たちは、ナメないピーと出会う楽しさをエンジョイしてほしい。
リサイクルショップの店長さんのような、ナメないピーを目指そうと思った出来事だった。
追記
プレステ2では、「ラクガキ王国」にハマっています。
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