紙飛行機に私を乗せて
今日青々とした空が広がっていた.
紙飛行機を飛ばしたいと思った.
そのように思うことが多々あったし,実際に飛ばしたこともある.
きっと紙飛行機は動けないでいる私の代わりなのだ.
外に出たい,意見や気持ちを外に出したい.でも出せない.
そんなもどかしい瞬間はいくらでもあった.
そんなとき,私の代わりを託して紙飛行機を飛ばすのだ.
いつか出来ますようにの願いも込めて.
今はどっちだろう.やはり外への出たいという気持ちが強いかもしれない.
今年は本来なら旅行三昧の予定であった.
貯金を削ってでも,旅行をと思っていた.
それがこの半年以上,乗っても電車で30分ほどの距離である.
春や秋に予定していた旅行も,渡航を自粛するよう書かれており,いつ再開するのか検討もつかない.
こんなことになるとは思わなかったから.
やはり行けるときに行かなきゃいけないのだとひしひしと感じた.
安心して旅行に行けるのはいつになったらいいな.
そう思いながら作った紙飛行機を作る夜だった.
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