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細々と沖縄でブックカフェやってます。 ブックカフェの日々、昨日何読んだ?何をした? あ…

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細々と沖縄でブックカフェやってます。 ブックカフェの日々、昨日何読んだ?何をした? あっ、でも本の感想はそれほど多く書く予定はありません。どんな本が入ってきた、どんな本でお客様と盛り上がったなど、運営日記的な感じです。

最近の記事

少女が主役の本

『挑発する少女小説』斎藤美奈子:著 河出書房新社 昨年、映画「アンを探して」のコラボのお話しをいただいてから、いろいろ読んだり見たりしていた時期がある。 恐らく、赤毛のアンも、若草物語も読んでいるんだけど、深く突き詰めてなくて、ぼんやりとした記憶。 自分の中で少し焦りもあったのかもしれない。 Netflixで「シスターズ」を見たり、ネットの番組でドンピシャのがあって見たり。そこで紹介されていたのがこの本。 斎藤美奈子さん、間違いのない書評家さん! もう、目からウロコとはこう

    • 惜しい作家

       好きな作家は?と聞かれると困るのだけど、惜しい作家はと聞かれると、米原万里さんの名前がすぐに出る。ロシア語の通訳の傍ら、共産主義時代のチェコで過ごした幼少時代の事や、食べ物の事、読んだ本の事。何を読んでも笑ったり唸ったりと忙しい著書の数々。  亡くなった時、沢山の本が出版されたのだが、その時取りこぼしていた本に妹のゆりさんが書いたこの本を先日、友人の古書店で見つけて手にした。姉妹の記憶は食欲と直結していて、あの話ってこんな裏があったのかとか、うんうんこの話も良かったなー。と

      • 反省本

         今話題の宮崎駿監督の映画も、この小説も『君たちはどう生きるか』を彷彿とさせるタイトル。映画は観ていないので、どこまでそこに寄せているのか良いのか悪いのか賛否両論あって、なんとも言えない。  この本はまず主人公「僕」の叔父さんに付けられたあだ名が「コペル」という事から、あの本が下地にある事がわかる。染色家の叔父さんの用事で、登校拒否の友人ユージンの家に久しぶりに行く事になったある休日の1日。ユージンの一人暮らしの家にその日は偶然か必然かいろいろな人が集う事になる。その家の屋根

        • 7月は…。

           あれ?特にものすごくお客様が多かったわけでも、イベントがあったわけでもないのに、本はほとんど読めてなくて、なんだかバタついててとにかく暑くてあっという間だった。何故だろうと月末に考える。  先月から始めたGo To BOOK ticketが、チケット購入側には好評で、パネルに貼れないほど集まっている。あとは子どもたち学生さんたちを待つ身。映画で同じようなチケットをやっていて参考にもさせていただいたシアタードーナツの宮島さんには、本の入れ替えで行った時に「焦らなくて良いよー。

        少女が主役の本

          慰霊の日に向けて

           小学生高学年の頃、『ひめゆりの少女たち』那須田稔:著 偕成社 を何度も何度も読み返していた。6月になったら学校図書室で借りていた。  沖縄では、6月になると小学校・中学校・高校(はうろ覚え)の学校図書室では慰霊の日に向けてパネル展示が展開される。白黒の戦争の写真、子ども心に恐怖だった。初めて、慰霊の日当日に叔母と祖母に連れられ糸満へ向かったのもこの頃だったと思う。平和記念公園には秋の遠足でもいくのだが、その日は遠足、広い芝生に弁当やお菓子を広げてワイワイとしているので、その

          慰霊の日に向けて

          梅雨に入りました

           沖縄は今朝梅雨入りしました。  最近、あるプロジェクトの事を考えつつ、子どもと本について考えていると、自分は本に触れる読書環境に本当に恵まれていたんだなと感じる。  両親が共働きだったこと、本を与えておけば大人しかったこともあり、比較的自由に本を買ってもらえた。  小学校ではもれなく図書委員になり、図書室を自由に闊歩していた。新刊の読みたい本は隠しておいたり、先生が留守でも時間までは委員として居座ることを許されていた。(もちろんやりすぎはいけないが、先生がいないと図書室を閉

          梅雨に入りました

          4月は

           なんだか、ドタバタしている割には。。。な日々であっという間だった。  久しぶりに家族旅行に出かけ、なんとか桜に間に合い、富士山をいろいろな角度から、いろいろな表情を見たそんな旅行だった。  本もあいの新しいシーズンも始まり、旅行も含めていろいろとコロナ前に戻ってきつつある事は実感。  それにしてもパーテーション、あれどうするんだろうね?って思っていたらやはりあちらこちら大変そう。うちは基本少人数客が多い事、おしゃべり目的の方は少ない事を理由にあまり沢山は購入しなかったので、

          そうだったんだ

           録画してあった、NHKのアーカイブ『こころの時代 宗教・人生』松居直氏の会をやっと見れた。ここ数年、絵本に携わる人と知り合う事が多く、絵本に少し目覚めつつも自分で気になっていた事があった。絵本を沢山読んできたはずなのに、あまり自分の中に残っていないのだ。ぐりとぐらが懐かしいとかそういう感情が薄いのだ。それがなぜだろうと。これを見てなんとなく腑に落ちた気がする。ようは読み聞かせをあまりされていないのだ。この中で松居さんは仰る。「子どもの目は絵を追って、親の声で言葉を追っている

          そうだったんだ

          3月だけど

           メイフラワー(5月・吹雪花)が満開の沖縄。ちょっと前に産直市場でずっと欲しかったまだつぼみだったこちらを手に入れてウキウキ。次はスモークツリーを狙っている所。  先月は、本の売り上げがイマイチでしょんぼりだったのだけど、今月は若い子が3冊選んでの特価本を買っていってくれる事が多くて嬉しい。特に3冊200円の特価本は、版も古いのが多いので、残念ながら歳を重ねるとキツくなる文庫本。でも若者には関係ない!😁うんうんどんどん選びなーってニヤニヤして見ている。そしてそういう子達は、結

          3月だけど

          新聞小説

          沖縄タイムスで、小川糸さんの連載が始まったので、新聞小説を久しぶりに読んでいる。 これまで続いた記憶はなくて、今回もつい忘れがちな日もあるのだけど。 でも、『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』の続編が、ここだけで読めるというのが嬉しい。 代筆屋を営む主人公の鎌倉での生活。 読んでいるうちに、そうだ!結婚したのだった。そうそうこういう個性的な人たち居たいた!と楽しく読んでいる。 連載が始まりますの予告誌面の頃に、ちょうど買取で小川糸さんの本が数冊入った。忘れかけている物語。新聞と

          新聞小説

          桜は終わりかけ

          沖縄の今年の桜は終わりかけである。(写真は2週間程前のご近所さん) 久しぶりに知り合いの編集者さんの店内での出版トークイベントが決定し、今月から新聞連載がはじまるのでその原稿を書いていたり、ある専門学校の課題になったので普段あまり会わない学生さんの出入りがあったり(その発表会にも呼ばれていた!)北部へのお出かけイベントのお誘いを受けたりとなんだかパタパタしていた2月。 3月はトークイベントとお出かけイベント。5月は恒例の展示イベントが立て続けに決まってきた。秋も2つぐらいほぼ

          桜は終わりかけ

          本とラジオ

           周りにラジオフリークの方々がいる。ので、わたし自身は車移動の時にしかなかなか聞けないのだけど、いろいろなラジオの情報はもらう。特に本が媒介になる番組の事は。  その中から、私も時々長距離ドライブの際に聴くのがSpotifyのキョンキョンの〝ホントのコイズミさん〟以前に、本もあいでキョンキョンの書評本を貰った事があって、彼女が本の事をすごく好きな事は知っていた。そんな彼女が、本屋さんを営んでいる人や作家さんをゲストに迎えてお喋りするって面白くない訳がない❗️ 初回の松浦弥太郎

          本とラジオ

          今年はどこまで

           年末に入荷した本をボソボソと読みつつ、今年やりたい事を妄想していた1週間。数年前から考えていた事に年末新たな視点が加わって、益々必要性を感じるけど、どこから手をつけたらいいのか一緒に考えているメンバーとLINEで盛り上がったり。ひとまずいろいろな人に投げて意見を聞く一年にしようかな。  お客様はおおっ!と思うくらい来る日とポツポツな日。やっぱり読めない。そんな中読み終えたのがこの本『続 ゆっくり、いそげ』 東京にあるクルミドコーヒーオーナーのエッセイのような経営指南のような

          今年はどこまで

          あけましてです

           あけましておめでとうございます。 今年はもう少しまじめにこっちもやっていきたいなと。。。  年末は3年ぶりに本もあいの忘年会を開催する事ができた。私は会っているけど、グループが違うと一年ぶりなメンバーも。本もあいの忘年会では、本をあみだくじでプレゼントしあう。久しぶりに少し多い人数で外で飲んで、本の話をして、プレゼント本をもらってホクホクの年末だった。  年明けは、撮りためていた映画など録画を見て、本はあまり読めず(読まず)。ただ、〝100分でフェミニズム〟を見て、当た

          あけましてです

          A room without books is like a body without a soul

          〝本のない部屋は魂のない体のようなものだ〟 この額装は、移転オープンの際にお客様に頂いた物だ。ブッキッシュにピッタリだと思って!と。  12月になると客足は遠のくので、ちょこちょこと棚の入れ替えなどをする。移動した非売品(サイン本や個人的に頂いた本など)の本棚に個人的に集めていた本の本や雑誌なども一緒に置いた。改めてその多さに自分でもおののいた。  最近、久しぶりに買取で入ってきて読んだ本は〝NO BOOK NO LIFE〟全国の本屋さんが選んだ本の本。(キリがないので、これ

          A room without books is like a body without a soul

          繋がる本たち

           11月30日はモンゴメリの誕生日。毎年この日に上映している『アンを探して』という映画とのコラボイベントで、女性作家の作品を集めていたこの1ヶ月。  実は『赤毛のアン』にあまりハマっていなかった。(でも学級文庫か何かで読んではいる。)この話を頂いてからずーっと頭の中では絢香の〝にじいろ〟が脳内リピートし続け、ネトフリで改めて『アンという名の少女』をはじめ『ストーリーオブマイライフ』『シスターズ』、本も斎藤美奈子さんの『挑発する少女小説』をはじめ持っていきたい本の再読などなど女

          繋がる本たち