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100分de名著を語ろう:レジュメ一覧

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clubhouse内で展開しているクラブの「100分de名著を語ろう」についての記事をまとめてあります。
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2022年7月の記事一覧

【100分de名著を語ろう】『太平記』~④太平の世は訪れるのか

こんにちは。 4回の放送の最終回を迎えた100分de名著『太平記』。明日7月28日(木)には、定例の「100分de名著を語ろう」ルームをclubhouse内にて開きます(21時から)。このテキストについては、第1回と2回、第3回と4回の放送を、それぞれまとめて扱わざるを得ませんでした。改めてお詫び申し上げます。では、以下に「小見出し」単位での引用やまとめを記載してまいります。 ①公武の争いから「武」の内紛へ・前回まで→後醍醐天皇死去、尊氏と直義とが将軍職を専有する「二頭体制

【100分de名著を語ろう】#68~『太平記』③異界が映す時代のエネルギー

こんにちは。 今回のnoteでは、7月18日(木)21時から予定しているclubhouse「100分de名著を語ろう」ルームで用いるためのレジュメをお届けします。今回取り扱うのは、第3週の放送内容です。◯で囲っている数字は、放送テキストにある小見出しに便宜的に割り振った連番、太文字としている部分は、テキストからの「引用」です。 ①「公」に殺された「武」の知将・後醍醐天皇と足利尊氏の対立が、天皇の崩御で決着を見る(~巻21)。 ・尊氏が九州から攻め上ってくるが、新田義貞軍は

【100分de名著を語ろう】#67~『太平記』②時代を読みきれないリーダーたち

こんにちは。 今回のnoteは、7月14日(木)21時からのclubhouse「100分de名著を語ろう」でのレジュメとして書いたものです。既に、第1回放送分を公開しておりますので、以下のURLもご参照くださいますよう、お願いいたします。 今回7月14日(木)に語らうのは、第1回放送分と第2回放送分とになります。 ①後醍醐天皇の失政・後醍醐天皇による「建武の新政」の失敗から、京を逃れて吉野に南朝を開くまで(巻12~18)。共に幕府を倒した後醍醐天皇と足利高氏が対立(42)

【100分de名著を語ろう】『太平記』~①「あわいの時代」を生きる

こんにちは。 7月14日(木)より、clubhouse内でのルーム「100分de名著を語ろう」で、安田登さん解説の『太平記』を扱います。私用のため1週ずれての開催となり、14日は、第1回放送と第2回放送とを同時に取り上げますのでよろしくお願いいたします。当noteは、そのうちの第1回放送分に対応いたします。なお引用の末尾に(6)とあるのは、6ページの記載という意味です。 はじめに 「あわいの時代」を描く軍記物語・では、なぜそんな本をいま紹介するのか。それは『太平記』が「あ