2021.11.25(木)


五車堂さんの本がひのき草木染織物工房さんの企画販売にて並んでいるとのことで本日勝山の町並み保存地区へ。
購入したのは結局内田百閒「ノラや」だけなのだが帰宅後、大橋歩「風景」「トマト通信」を迷った末購入しなかったことを悔やんだ。帰り道で「クウネル」の「本と映画があれば人生は楽しい!」も買い忘れている。悔しい。
保存地区にあるろまん亭でランチにしようと向かっている最中、勝山文化往来館ひしおに立ち寄る。図書スペースがあるからとのことで立ち寄ったのだが、たまたま「高月國光展」がやっていた。
とにかくランチにしたいしたいと思っていたが、受付の女性に半ば強引に案内されることに。

「五感で感じることをテーマに展示に力を入れてあり、展示室は真っ暗になっております。暗闇と僅かな光によるアートを楽しんでくださいね」なんて言われて入ってみるとまさかの急勾配な階段。なのに「いやいややりすぎじゃあありませんか」なんて思うほどの真っ暗さ。
「階段を降りる前に目を暗闇に慣らすために2階から一階の展示品を観てみましょう」と言われたので階下を覗き込む。確かに淡い光の中儚げに存在する木工作品の幻想的な雰囲気は素敵ではあるが、「あんな暗いとこにこれから降りるのか」と若干ブルーな気持ちにもなった。
女性が小さなライトで足元を照らしてくれる中、手すりも使ってゆっくり歩くがあまりの恐怖に気持ち悪くなってきた。私って暗闇こんなに苦手なんだっけと思ったほど。結局目が慣れようがここまで暗いと本当に作品自体がよく見えないなあなんて思ったりもしたが、一本の薔薇から天井に向かって伸びていく小枝のようなものの集まりが淡くライトアップされいる作品は、まるで水中の小さな泡沫にも見えて、そこだけやけに涼しい空調も相まって身体全身の強張りが消えた。繊細な作品でなんだが女性性も感じた。なんだかんだ女性も愛想は良いわけだし無料で楽しめたのだし序盤膨れっつらになってしまったことに罪悪感。

ランチの蒜山ジャージー牛のハンバーグは柔らかいが食べ応えもあってライスもよく進むようなソースがたっぷりとかかっていて良かった。美味しかった。

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