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出版事業はじめました

2023年6月29日。ブックダムは出版事業を開始しました。
創業時から手掛けている書籍のプロモーション事業。昨年からスタートした出版プロデュース事業。それらに加わる3つ目の柱になります。

なぜ今「出版」なのか?

シンプルに出版事業を「やりたい」そして「やる」と決めていたから。
これに尽きると思います。

5年前に会社員としてのキャリアに一区切りをつけて、どのように私の人生を歩んでいけば良いのか見つめ直しました。
そのときに選んだのが「経営者」であり、人生に大きく影響を与えてくれた読者や書店の方たち恩を返せる「事業」だったのです。

その時点でいつかは「出版社をつくろう」と決めていました。
そのいつかは、今訪れました。

ビジョン実現のために

人生は一度きりで、誰にも終わりがあり、その終わりがいつか誰もわからない。当たり前のことかもしれませんが、その真理を絶えず意識しながら生きています。

ブックダムとして掲げるミッションとビジョンを必ず実現できると信じているけれど、そのために残された時間は多くない。私の命は今日終わるかもしれない。躊躇している場合ではない。当然の現実が決断の背景にあります。

ミッション:本を通してプラスのエネルギーを循環させ続ける
ビジョン:読者の未来をめくる会社

出版事業開始と時を同じくして、ブックダムのビジョンマップもお披露目となりました。(ビジョンマップについては別の記事で改めて紹介させていただきます。)

出版事業はここで可視化・言語化しているミッション・ビジョン実現のための、ひとつの手段と捉えています。

ブックダムのビジョンマップ

「能動的に」読者に本を届けていく


出版の分野で新たに事を起こしていくということは、継続性・成長性という文脈で決して甘いものはありません。むしろ厳しい状況が横たわっています。「出版社をするなんて何て向こう見ずな・・・」という声も少なからずあります。

しかし、いかなる時代状況であろうとも、私たちの選択がブレることはありません。

1冊の本=1つのコンテンツとしたとき、
・本として1人でも多くの読者に届け、そこで収益をあげていく
・本を原液としたコンテンツを生み、読者への価値提供を行い対価を得る
という、大きく分けて2つのビジネスとしての捉え方ができます。

この2つの観点から、1冊の本が生み出す価値の循環をデザインすることで、その本が持つ意義、プロジェクトの目的が明確になり、戦略・戦術もおのずと決まります。あとは各々が持ち場で役割をやりきることで、結果に違いが生まれます。

本が売れるか売れないか。ではなく、どれだけ売りたいのか?という問い。
そこにあるのは、受動的ではなく能動的な覚悟です。

ここに"再現性"を見い出しています。各人の熱量が宿りやすい環境を創れます。そのうえでやりきることが大切だと考えています。この過程で、道なき道を行ける会社としての底力が養われていくはずです。

ひとりの無力さを知る人生体験

ブックダムは今年の4月、PR TIMESで「April Dream」という企画に参加して、思い描いている夢を発信しました。

現在地にいる私たちから見ると、まだ遠い遠い夢です。しかし、思い描いて種を蒔き続ければ、必ず何らかの形で実現すると信じています。

そのゴールへの到達は、一人の力では到底なし得ません。経営もそうですが、己の人間的未熟さや無力さを毎分毎秒突き付けられる経験でもあります。(あくまで主観です)

ただし、だから良いのだとプラスに解釈しています。おい、自分よ。思いあがるなよ。身の程を知れと。

仲間への信頼、感謝、愛。読者やお客様、家族に対してもそう。
何ひとつ当たり前に存在していることはない。
出逢えたすべての人、そしてその人たちを通じて得られたすべての経験。
それが今の自分とブックダムを創っているんだと。

日常の渦の中にいると、とかく忘れがちなこの意識を、ゴールに向かい進む中で何度も何度も実感しては、次第にその意識が無意識にかわり、自分自身への在り方に浸透していく。それが人生における成長であると考えれば、悩みも苦労も必要なスパイスに過ぎません。

無力であるのを知るということは、出発点なのかもしれない。出版事業をはじめるにあたり、そんなことを感じています。

いつも、ここが「出発点」

今回もお読みいただきどうもありがとうございました!
ブックダムが世に放つ本を、ぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!