見出し画像

【本081】『純喫茶トルンカ』

著者:八木沢里志 出版社:徳間文庫

今週はへとへとな1週間でした。だからこそ、トルンカの居心地の良さが心に染みました。

マーブル・カフェ、ドードー、満月珈琲店、岬カフェ、ミナミ...今までいろんなカフェに行ったけど、どれも素晴らしいカフェ。その空間に身を委ねているだけで、心のもやもやしていたものが整理できたり、新しい自分を発見できたり...今回訪れたトルンカもとびきり素敵なカフェでした。

過去の過ちを後悔し続け、自暴自棄になっていたお客のヒロさん。そんな彼が、コーヒーを一口飲み、こうつぶやきます。

「いつかこの旨いコーヒーが再び飲めるのなら、俺はもう少し立ち向かえるかもしれない。」

喫茶店の役割ってこういうものなのかもしれないって思いました。
どんな人も決して拒まず、受け入れ、癒して、送り出す。

こんな誰かの人生を一瞬でも、ほんわかと包む存在になれたらいいなと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?