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異国の地で学ぶ、自分の大事なこととは?

こんにちは、レイです。

N.Y.に行った人が筆者が贈る、
「自分らしさ」というモノの大切さが
よくわかる一冊。

今回紹介する一冊はコチラ
『ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由』


概要

●ウェルカム・トゥ・ニューヨーク!
愉快なスーパーマーケット
エース・ホテルの夜
ターミネーター来たる
ほめられる

第2章
●街角でドラマ
こんなに素晴らしい街、ほかにある?
サンプルセール
スシレストランに行く
この街も捨てたもんじゃない

第3章
●なんだか悪くない
地下鉄が嫌いで好き
パーティで負けつづける
距離感がいかれた日
踊る結婚式
失われつつあるニューヨーク

第4章
●ニューヨーカーたるもの
年齢は聞かないし、聞かれない
Once you give, you'll be happy.
3年は住まないと
愛と、グリーンカード
合理的なギフト
広めたい習慣
ユダヤ教徒の大家さん

第5章
●いつだって新しいことを
シンク・アウトサイド・ザ・ボックス
才能を放っておかない街
先生はドラァグクイーン
ジョナの酸っぱい麺つゆ
サイレントディスコ

第6章
●だれの、どんな色も、美しい
なぜヴィーガンなの?
ユゥトウ
インテリアは、生きかた
自分のなかの男と女
マートル・アヴェニュー駅の階段で
傘をさすのは自由

ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由

見どころ

この作品は、思いがけずニューヨークに
移住することになった筆者が
綴ったエッセイ作品になります。
この作品の面白いところは主に3つあります。

「自分らしさ」を否定しない

日本とアメリカというところを比較して
一番に思いつく違いは『自由』ですよね。
なんて言っても、アメリカは『自由の国』ですから。

そこで交流する人たちは、
どこまでも自由で、自分の価値観を持って
生活している。
いつでもどこでも自分らしくいることができる。
その大切さがよくわかります。

年齢も、職業も、成績も。
本当に何も関係ない。
あるのは、自分という人間ただ一人で
そこに優劣も何もないんだと、
よくわかる。

そもそも、相手を知り交流していくうえで
その人が持っているステータスが
どれくらい重要なのだろうか?
話始めるきっかけにはなるだろう。

だがしかし、流して相手のことを
知るために重要なのは
そんな見かけの情報ではない。
住んでいる所、好きなこと、好きな音楽、
食事など、相手に一歩寄り添った内容で、

「この人はどんな人か?」

ということだ。

だからこそ、だれもが
等身大の自分を恐れることなく表現する
のである。

手短に読めるエッセイ

このエッセイ作品はいくつかの
作品が掲載されています。

手短に読めるエッセイで、
それこそ通勤時間で楽しむことができます。

飾らない人々との交流と、
そこで力強く生きる人の
姿を味わうことができます。

タイトルの「傘をさすのは私の自由」とあるように、
『自分がどうしたいか。それは何故か』
ということを考えることが重要だ。

エッセイというのは誰かの生活感や
人生を通してのその考えを学ぶことになるが、
本書はその敷居が非常に低いことが
特徴である。

なんといっても、NYに移住した筆者の
話が元なのだ。
もともと、読む側は
「NYの生活ってどうなの?」
「まぁ、私には関係ないよね」

のように、実は結構軽い感じで
手にしている人が多い。

さらにこの作品が手に取り読みやすい特徴は
その中身が、身も蓋もない。飾り気のない
内容となっているということだ。
筆者の体験を赤裸々に語っているんで
そこまで気を重くせずに簡単に読むことができます。

通勤や通学のお供にぴったりの
本であるといえます。

元気が出る

個人を認め、多様性を受け入れる。
そのような社会の現状を赤裸々に語る一作は、
読み手である僕たちに「元気を与えて」くれます。

それは
「自分らしく生きていい」
ということ。

飾らない姿で、真の自分を大事にし、
信じるものを信じて生きる彼らの姿。
そこに大きな刺激を受けて、

「自分らしく生きていこう」
「やりたいことに、挑戦してみよう」
「僕は僕のままでいいんだよね!」

そう考えることができるようになります。
エッセイ作品を読んで、ここまで
「多様性やらしさ」ということを
ドストレートに訴えてくる作品は非常にレアです。

それはやはりNYという土地柄がなせる業。
そこに訪れた日本人が感じることは、
とても新鮮で刺激的で、魅力的。

そして右も左もわからないままに
そこで生活するようになった筆者。
その懸命に生きる姿からも、
大いに元気をもらうことができるだろう。

感想

簡単にですが、ぼく個人の
読んだ感想を書いていこうかなと思います。

このエッセイを読んで感じたのは、
「自分らしさ」を見捨ててはいけないということ。
自分が自分であるために大事なことは
やはり安易に譲ってはいけない。

エッセイの中にはNYにいる
本当に様々な人が登場しています。
「なんでそんなことを?」と思うことも
少なくはありません。

しかし、彼らの中にはしっかりと行動理念があり
誰に咎められることも、否定されることもなく
自分らしく生きているというだけです。

僕は幼少期から自分らしくあろうとしてましたが、
正直言って日本でその生き方は非常にキツイ。
つらいことのほうが多かったです。

否定されることなんて当たり前で、
人との衝突や、受け入れ難いことなんて日常茶飯事。
自分を曲げるしかないと思うことなんて、
星の数ほどあった。

それでもこのエッセイを読めば、
「やっぱり曲げたらだめなこともある」
「捨てたらいけないものがある」
そう思うことができる。

だから、「自分らしさって何だろう?」
「一人で戦っているのかな?」
「私は間違っているのかな」
そんな人にこそ読んでほしいと思う。

もちろん、NYでの暮らしや
そこで住んでいる人の様子を楽しむこともできるから
興味がある人にはお勧めですよ!!

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