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「生理」について男性だからよく知らないで済ましていいのか?映画『夜明けのすべて』を観て

世の中には情報が溢れかえっている。

知っていること
知らないこと

この二つを天秤にかけたとき、”知らない”ことのほうが圧倒的に多い。

それはしょうがないと思っていたが、ある映画を観て「自分の興味ある事しか知りましぇーん」ではいけないと反省させられた。

それが現在公開中の『夜明けのすべて』

あらすじ
PMS(月経前症候群)の女性、パニック障害持ちの男性、他人にはなかなか理解されづらい悩みを持った同じ職場の2人。「恋愛」でも「友情」でもない、だけど互いを思いやる同志のような、新たな男女関係を描く物語。

藤沢さん(上白石萌音)のPMS、山添君(松村北斗)のパニック障害、2人が抱える苦しみは当事者にしか分からない。

特にPMSについては「重めの生理?」とざっくりした認識。もっと言えば、私は男性なんですが「生理」について正直よく分かっていない。

月経と呼ばれている?
性器から血がでる?

女性の方がみたら「お前なめてんのか」とお叱りを受けそうですが、30代未婚のいち男性の知識はこんなものです・・・

言い訳がましくなるんですが、男性としては非常に踏み込みづらい領域なんです。悪いことをしているわけでもないのに、若干の後ろめたさを感じる。

そもそも、男性が「生理」に対する知識を持っていることを女性はどう思うのか?

「え・・・なんで生理についてそんな知っているの・・・気持ち悪」と女性に思われるのが怖いんです。

ただ、「男性だから」生理について知らないで済ませていいのか?


本作で普段は温厚な藤沢さんが、PMSの影響で急にスイッチが入り周りのひとに攻撃的な態度をとるシーンがある。

私たちの日常生活で、仮に同じようなシュチエーションがあったらどう捉えるか?

「なんかあの人、二面性あって怖いよね・・・」

このように感じてしまうがPMSの存在を知っていれば

「もしかしたら、あの人はPMSでメチャクチャ辛いのかも?」と想像力を働かせることができる。

男性が当事者になることはありませんが、大切なパートナーやお子さんが女性だった場合、その人たちの為にも知っておいたほうがいいですよね。

ここ最近NHKでも「生理」を題材にしたドラマがいくつか放送されています。

ネットでいくらでも情報収集は可能だが、映像作品にすることで、私のような「生理」に対して知識がない男性に偶発的に届くこともある。

「女性には男性と違ってしんどい日があるんだよな。」と再認識するだけでも意味がある気がします。

最後に

「これを機に生理について勉強をしよう!」
そんなモチベーションではないんです。

ただ、自分の可能な範囲でドラマや本を読み知識をつけていこう。そして変に「生理」をタブー視しない。

こんな風に考えなおす、きっかけをくれた作品です。

とくに男性に観て欲しい。

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