仕事や人間関係に疲れている人に観てほしい 映画『 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』
2年程前のYahooニュース
週末、大人達がざわついた:「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」の引力
という記事の見出しが目に入り「すみっコぐらしってあのゆるキャラだよな・・・大人達がざわつくってどういう事?」となった。
記事を読んで「ものは試し、騙されたと思って観てみよう。」と劇場に足を運んだところ結果
大号泣
周りは小さい子とその保護者しかいなかったが、30歳男性(独身)は人目を憚らずわんさか泣いていた。
気が付くと、すみっコぐらしの大ファンになりTwitterの公式アカウントをフォローして鬼のようにいいねを押すという奇行に走っていた。
また、時間潰しで偶然立ち寄ったキャラクターショップでは、財布の中身を確認し無意識にATMで3万円をおろしていた。その時は理性に打ち勝ち何も買わず店から出られたが、後に千載一遇のチャンスを逃したとひどく後悔をした。
このような事もあり、すみっコぐらしの前では完全に理性をなくす31歳男性(独身)の耳に映画第2弾の知らせが入ってきた。
今は流石に2年前程の熱量もなく「あーまた、あれやるんや。まぁー時間あったら観に行こかー」と自ずと関西弁になるほど内心テンションがぶちあがっていた。
流石に今回は泣かないと思っていたが、
冒頭5分で嗚咽していた…
何故そこまで涙腺に訴えかけてくるものがあるのか。
それはきっと、コンプレックスや悩みを抱えながら生きているすみっコ達と自分を重ねてしまっているのだろう。
皆、自分に自信がない。
だから真ん中ではなく、すみっこにいた方が落ち着く。
我々もすみっコ達と同じような事で悩んでいるではないか。
だからこそ強く感情移入してしまう。
また、すみっコ達のいい所は決して卑屈にはならないところである。
上手くいかなく負の感情に陥っても、違う誰かにそのイライラをぶつけたりしない。誰かが困っていたら見返りなど期待せず、手を差し伸べ助け合っている。
打算がない優しさってこんなにも胸をうつものなのか
自分自身どうだろう。
誰かに優しい言葉をかける際、そこに打算はないだろうか?
どんなに自分に強く言い聞かせても、心のどこかで何かしらの見返りを求めている自分がいる。
我々に必要なのはすみっコ達のような助け合いの精神なのではないか
余談ではあるが本作の脚本家を務めている吉田玲子さんは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や「ブルーピリオド」などの脚本も手がけている為、これらの2作品にハマっている人にもオススメです。