本を読む人が増えたら社会も豊かになるのでは
タイトルについて考えるきっかになったのは、
ハロウィンに起きた京王線の刺傷事件である。
まずは、とても痛ましい気持ちになる。
その場に居合わせた被害者の方々にとっては、
消えない心の傷になったに違いない。
自分自身も電車に乗った際に
「もし、同じようなシュチエーションになったら・・・・」
と考え気分が悪くなってしまった。直接事件に関与していない第三者ですら、このように感じてしまうほど、後味がとても悪い出来事であった。
加害者について
詳しい動機はわからないが、仕事・プライベートで上手くいかなくなり
「この先、生きていても希望を見いだせない・・・」と自暴自棄になったのではなかろうか。
共感はできないし事件を起こそうなど微塵も思わないが、加害者の気持ちが全く理解できないわけでもない。
皆、会社・学校の人間関係などの失敗や将来への不安から似たような感情が、芽生えた事があるのではないか。
ただ、多くの人がこのようなケースに陥っても負の感情を誤魔化す術を持ち合わせている為、今回のような事件が日常茶飯事にはならないのであろう。
本を読む事で己のコントロールが巧くなるのでは
「貧富の格差を生み出す資本主義がこのような闇を生んだのではないか」
など難しい話は正直わからない。
ただ、心のコントロールの仕方を知っていれば、このような事にはならなかったのではないかと感じる。
人は案外、自分自身の事を分かっていない為、心のコントロールの仕方も分からない。
自身を知るきっかけやヒントをくれるのが「本」ではないのか。
「本」を読む事によって自分と対話し己と向き合う
また、多様な価値観や自分より辛い境遇の人が世の中にいる事を認知できる
例えば、発展途上国で餓死している子供がいるみたいな事は、加害者も勿論知っている事ではあるが、自分の生活とあまりにもかけ離れている為、ピンとこない。
「本」を読む事で自身と近い境遇で同じような悩みを抱えている人の存在や、もっと辛い日々を過ごしている人がいるという事を知れる。
ネットやSNSを利用するのも悪くはないが、情報が溢れすぎているのと匿名を利用して他者を平気で傷つける者がいるため、個人的にはあまりネットには依存したくない。
100%「本」に答えが書いているわけではないが、一瞬だけでも淀んだ心を洗い流してくれる言葉に出会えるかもしれない。