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あとがき~桜吹雪の中で~


■あとがきのまえがき

私の住んでいる街にも桜が花ひらき始めました。
隣りの市ではお花見などに興じる人たちもちらほらと出てきたようですが、今日は生憎のお天気で。

4月早々から3作連続で小説をアップしたので、些かネタ切れの気配がありまして。この辺で一度小休止を挟んでおこうと、あとがきに手を出したわけです。

3作とも、その日アイデアを思いついて、書きながら物語を組み立てて、その日推敲する、という強行軍でやっているので、もう少し余裕をもって書けたらなあとは思います。書きながらストーリーを決めるので、転がそうと思っていない方向にストーリーが転がって行ってしまったり。
今回でいうと、「月の涙」がそれが顕著でした。

一応あとがきに入る前に、未読の方、再読されたい方向けにリンクを貼っておきます。

■作品リンク

ちなみに「チェリーブロッサム・ブリザード」は「今、このnoterが面白い!」のマガジンに収録していただいています。山門様、いつもありがとうございます。

■あとがき

3作とも苦心の末に生まれた作品です。
アイディアはぎりぎりまで思いつきませんでした。
「チェリーブロッサム・ブリザード」は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んで(読書記録はまた後日アップします)、アンドロイドと主人公リックの交流から、感情がないけどあるように見せている存在と人間は分かり合えるのか? 等々思うところがあったので、『現身』という機械人形の設定を考えました。それで言うと、「アイ、シオン」も出発点は近いかもしれません。AIを人間は愛せるか、という考えから生まれたので。

対して「月の涙」はラジオをテーマに一作書こうと考えてとりかかったものです。ラジオ→絶海の孤島、という謎の連想を経て、主人公が刑で服役している→反政府活動で非道な行為を行った、と組み立てて、作品が出来上がっていきました。

3作品とも、女性が物語の核心にいます。
「チェリーブロッサム・ブリザード」では言うまでもなく、主人公が吹雪と桜の女性二人組ですし、「月の涙」ではサエコ・フレニールが重要な事実を握っています。「アイ、シオン」では謎の美女シオンが関わってくる。

私の作品だと、そういう構図を取ることが多いなーと、自省したりします。男はいつも騙される、馬鹿を見る側で、女性が格好良く描かれる。物語として、その形が美しい、と自分の中で固まってしまっているのかもしれません。そうした構造から脱却してみるのも必要、と思うのですが、どうしても格好いい女性だったり、常道から外れる狂的な女性を描きたくなるのです。

ちなみに「アイ、シオン」の主人公「僕」は私ではないですよ(笑)。小説を書いている、という設定なので同一視されるかなと思ったりもするので、念のため。一応「鳴河」という名前がついていますが。ほとんど呼ばれないので。
ですので、鳴河のセリフ=私のセリフと捉えないでくださいね。

■あとがきのあとがき

というわけで、あとがきでした。
実はあまりあとがきを書くのは得意ではないんですよ。自分の作品のことを分解してそこがそうなって、ここがこうして、と解説するのが得意ではないし、恥ずかしいというか。それで中身があまりないあとがきになってしまって申し訳ないのです。まあ、控えめにやれたらいいなと思います。

作者が一番うれしいのは、やっぱり作品を読んでもらうことです。その上で「スキ」をいただければなお嬉しいですが。

こんな拙いあとがきでも読んでくださってありがとうございます。
まだ未読の作品がございましたら、よろしければそちらも覗いてみてください。

■サイトマップは下リンクより


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