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■前回の話はこちら■本編「これからどうするのです」 皇女のマリーは沼地に半分埋まったス…
胃潰瘍で数日間入院することになった。 胃の痛みなどはほとんどなく、自覚症状としては胃…
営業所の喫煙所で一人、煙草をふかすこともなく、缶コーヒーを飲んでいた。営業所に備え付け…
■前回までの話はこちら■本編 大薙刀を携えた巫女チハヤの顔を、篝火の揺らめく炎が淡く照ら…
■別の姉妹の話はこちら■本編 こんな晴れた日は、散歩をするにうってつけですな、と老人は杖…
雨が降る。音もなく、漂うように。 タケルは傘を差すことも忘れ、駅前のロータリーに立ち…
■これまでの話 僕は和室の扉に手をかけ、開けるか、と悩んだ。開けるべきではない、という警報を、僕の好奇心は上回ってしまっていた。蟹の行方が、どうしても気になった。蟹はたまたま和室に入り込んだのではない。何らかの意図をもって和室に入って行った。とすれば、いずみの秘密はこの和室の中にある。 それを確かめたい。確かめずにはおれない。いずみも、僕に和室の中を見せるために、わざと外に出たのではないだろうか。いや、それは都合よく解釈しすぎか。ああ、見たい。この中を。見るためなら、この身
■これまでの話■本編 大学の屋上で、遥か彼方に見える海を眺めながら煙草をふかした。 い…
■これまでの話はこちら■本編 家に帰ると、久しぶりに書置きがされてあった。母からだ。 …
もういやだ。おれは死ぬ。 三番目に目覚めた男は、何人目かの女が目覚めると、そう言って…
今回の小説は下記のとおり、クロサキナオさんの企画に則って書いたものになります。 6月の誕生…
私は本屋のアルバイトだった。しがない本屋のしがない学生アルバイト。 大学でも地味でぱ…
■これまでの話はこちら■本編 フレイボムから事の経緯を聞かされた警部はううむ、と唸って腕…
■前回の話はこちら■本編「だが、にわか仕込みの剣法では我に勝てぬわ」 影騎士は猛進し、疾風迅雷の勢いで突きを放つ。レティーナは落ち着いてそれを刀身でいなしてかわす。二つの刃が触れ合った瞬間、稲妻のような光が周囲に走った。 レティーナは更に踏み込んで影騎士の首目がけて剣を払うが、影騎士の足がレティーナの手を蹴り飛ばし、レティーナは大きくのけ反る。それを好機と見た影騎士が剣を引いて袈裟斬りにするが、レティーナはのけ反った勢いのまま宙返りし、影騎士の斬撃を避け、間合いから離れる