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■他の姉妹の話はこちら■本編 大陸東端の地よりさらに東の果てにある島――イルダリア。そこ…
■これまでの話はこちら■本編 正気ですか、とマリー皇女は整備が完了したスターリースカイ号…
■前回の話はこちら■本編「これからどうするのです」 皇女のマリーは沼地に半分埋まったス…
■あらすじ宇宙を股にかけ、世界と異世界を繋ぐスタードライバーのロクは、ある日異世界の皇女…
■前回までの話はこちら■本編 大薙刀を携えた巫女チハヤの顔を、篝火の揺らめく炎が淡く照ら…
■別の姉妹の話はこちら■本編 こんな晴れた日は、散歩をするにうってつけですな、と老人は杖…
■前回のお話はこちら■本編 私は再び老人の家の戸口に立っていた。 相変わらずその住まいはひっそりと静まり返っていた。静かに降る雨の音だけが広がり、家はこうべを垂れた老人そのもののように、疲れ切って見えた。 雨の日、老人は散歩に出ない。戦争の古傷が痛む、とかで外出したがらず、安楽椅子の上で終日を過ごす。 今日はリュヌも来ていないようだった。娘と見紛う老人の孫の男は、甲斐甲斐しく老人の世話を焼いていたけれど、毎日来ているわけではなかった。 私は幾ばくかの落胆を覚え、出直す
■前回のお話はこちら■本編 精霊の森のさらに奥にある霊峰、ストラ山。山の民の初代酋長の名…
■あらすじ「私」が空き巣に入った家には一人の老人が住んでいた。その老人には四人の娘がおり…
■前編はこちらから■後編 母が死んだとき、世界はまだ混沌に包まれてはいなかった。 葬儀…
エリス・如月は殺すな。生け捕りにしろ。 教官は命令の最後にそう付け加えた。それを聞い…
男は旅人だった。旅の目的がなんだったのか忘れるぐらい、彼は旅をした。もはや旅をすること…
緑のフェンスをよじ登り、くるりと反対側に回ると飛び降りた。 こんなことならスカートじ…
ナルミは街の失せ物管理事務所で働いている。 週四日勤務。時間は八時から十六時まで。土日休み。福利厚生は充実しているし、有給休暇もとりやすい。業務内容も失せ物のデータ管理の他は来所者や電話の応対くらいで、難しいことはなかった。 彼女は会社説明会で目にした、住宅メーカーの華やかな女性営業に憧れて、第一志望をその住宅メーカーにしていたのだが、面接であえなく不合格となった。その後も受ける会社受ける会社に不合格の烙印を押され続け、学校の就職担当者が「君にはここしかないと思う」と言