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愚読録~読書感想文~

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私が読んだ本の感想をまとめたマガジンです。 読書ペースで更新頻度は変わります。月5本くらい更新できればとは思います。 本選びに迷っている方、本を読んでどう感じているのか知りたい、… もっと読む
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#読書記録

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)

■金曜日の本サムネイル画像は「金曜日の本」で生成AIが作成したもの。金曜日らしさとは? …

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あなたが思い出す言葉は、何に書かれていた?(読書記録17)

■はじめにサムネイル画像は「針がとぶ」でAI生成したものです。作品の内容とは関りありませ…

水瀬 文祐
3週間前
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乙女と間の抜けた男、それから石板(読書記録16)

■男は叡智の図書館に、私は病院に今回読書記録を残しますのは、多崎礼著:「叡智の図書館と…

水瀬 文祐
1か月前
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青いリボンが結ぶ白昼夢(読書記録15)

■人形と私今回の読書記録は「人形たちの白昼夢」(著:千早茜)ということで、人形をテーマ…

水瀬 文祐
2か月前
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小説家はアンドロイドの夢を見るか?(読書記録14)

■牧場で見て来た羊は電気羊じゃないか今回の読書記録は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか…

水瀬 文祐
2か月前
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「飛ぶ男」がどこへ行くのか、誰も知らない。知ることができない(読書記録13)

■未完の絶筆初めに触れなければならないのは、見出しの通りだということです。 完結していな…

水瀬 文祐
3か月前
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ケイデンス上げて行こうぜ!(読書記録12)

■前置き怒涛のように短編小説をアップしていたので、読書の時間があまりとれませんでした。 なのでこちらの「ブラックボックス」(砂川文次著)が2月締めくくりの一冊となります。 芥川賞受賞者の作品を読むと、みな独自の武器をもって勝負しているな、ということが伝わってきて、羨ましく思います。たとえば今回読んだ砂川さんで言えば、緻密な文章力でしょうか。比喩表現のようなふわふわしたものを極力排した、事実をきめ細かく書き込んでいく能力。一歩間違えると事務的な文章? ノンフィクション? と

夫あるいは妻という異類(読書記録11)

■前置き配偶者というのは、一番身近なようでいて、一番遠くにいて、一番理解しているようで…

水瀬 文祐
3か月前
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私の思考が還る場所(読書記録10)

■はじめに今回は吉田篤弘著、「京都で考えた」の読書記録です。 こちらは小説ではなくてエッ…

水瀬 文祐
4か月前
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推しが燃えた。私も燃えたい(読書記録9)

■前置きタイトルはけっしてネット上で炎上したいという意味ではなく。それくらいの影響力を…

水瀬 文祐
4か月前
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勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)

■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤…

水瀬 文祐
4か月前
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成瀬という衝撃(読書記録7)

■読むに至ったキッカケタイトルと表紙で、まず手を出さないな、という作品ですかね。タイト…

水瀬 文祐
4か月前
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日本人にバベルの塔は築けるか(読書記録6)

■AIの文章の是非是非、と書きましたけれども、是非を論ずるつもりは私にはなく。 きっと偉い…

水瀬 文祐
4か月前
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私は孤独だ。そう嘆くことができる人は、孤独なんかじゃない(読書記録5)

■沖縄には何があるのかそう言われても困ってしまいますよね。観光名所を挙げればきりがないですし。ここではそうではなく、「私」にとって、ということです。 この作品、買いはしたものの、読むのは後回しにしようとしていました。理由は、舞台が沖縄だから。 日本全国どこが舞台であっても気にならないはずなのですが、沖縄だけはどうしても心理的に避ける傾向があるらしく。それまで面白そうだな、と思っていた小説でも、沖縄、という単語や彷彿とさせる言葉が出てくるだけで棚に戻してしまうのです。 理