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A.I/ロボットを通して見えた愛と闇

舞台となるのは、未来の科学の発達した世界。
不治の病で目覚めない息子を持つ夫婦の元に、
1体の子供型ロボットのデイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)がやって来ます。

夫婦が息子の代わりに彼を受け入れるのですが、
奇跡が起こり、息子が目覚めて夫婦の元に戻ってきます。
デイビットはどうなってしまうのでしょうか。

ジャンル SF、アドベンチャー、ドラマ
2001年製作/146分/アメリカ
原題:A.I. Artificial Intelligence
配給:ワーナー・ブラザース映画

スタンリー・キューブリックが企画し、
スティーブン・スピルバーグが監督した珍しい作品です。
人間の醜いところ、ズルいところを子供型ロボットを通して見る表現の仕方は、さすがスピルバーグ監督だと感じました。

過激な描写ではないですが、観ていて心が痛くなるようなシーンもいくつかあるため、万人におすすめの作品とは言いがたいのかもしれません。

それでもご紹介したのは、今まで観た映画の中で
とても印象に残った、いくつかの作品のひとつだからです。

子供型ロボットは物語の終盤に向かって、ひとつの希望を持って旅をします。
ラストにそれに対する答えが示されるのですが、ハッピーエンド…とは言いきれない終わりかたのように思えるのです。
各々の解釈で観る人にゆだねられたラストというのでしょうか。
強く印象に残っていたのは、そのような理由が大きかったと思います。

子供型ロボットを演じたハーレイ・ジョエル・オスメントの演技も素晴らしいです。
子供型ロボットへのある言葉のインプット前と後の表情の変化の違いが凄かったです。

人間というものや愛について深く考えてみたい時におすすめの作品です。

☆5点満点中
愛 ☆☆☆☆
人間 ☆☆☆☆
視覚効果 ☆☆☆


日本版の代わりに「A.I」フランス版の予告です。


「Detroit Become Human」というゲームがあるのですが、物語の世界観が「A.I」を思い出させました。
製作スタッフでこの映画を観た方がいるんじゃないかな、と勝手に妄想してます。


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