でで

文庫本が好き。持ち歩けるから!気楽だから!寝っ転がって読めるから!お行儀悪いけど、食べ…

でで

文庫本が好き。持ち歩けるから!気楽だから!寝っ転がって読めるから!お行儀悪いけど、食べてる時も読めるから!なるべく新刊の文庫本をご紹介します。

最近の記事

上橋 菜穂子さんに出会う 守り人 番外編 | 読書

風と行くもの 〜守り人外伝 新刊の文庫本が発売されていたので、すかさず購入。あの守り人シリーズなら買わない手はない。 昔の自分と対峙しながら旅をするバルサ。今だからわかる養父、ジグロの気持ち。 バルサのやるせなさをそっと包み込んでくれるように謎が解けてゆくことに、守り人シリーズファンなら胸を熱くするのではないだろうか。 ジグロとバルサの物語は、外伝だからこそ読める。『精霊の守り人』とは違うはずなのに、重なり物語の重厚さを増している。 炎路を行く者 〜守り人作品集 久

    • 井上真偽さんに出会う | 読書

      『その可能性はすでに考えた』 三省堂神保町店で、めちゃ押していた『その可能性はすでに考えた』。井上真偽さんムーブメントは、名古屋の三省堂からなのかな?※自分記憶です。 普段ミステリーはあまり読まないのですが、あまりの推しについ手に取ってしまった。 これが、うーん、なかなかどうして、面白い。 何度も言うがミステリー初心者の私。でもこれ、今までのミステリーの常識をひっくり返したような作品。 実際に起こったことを推理していくミステリーの定型から、起こった可能性のあることを排除

      • 町田そのこさんに出会う | 読書

        間違いなくここ最近で出会った作家さんの中でも、秀逸な作家さん。 なぜ面白いのかというと、その構成。漫画的とも言える構成がなんとも言えず、心地よい。エンタメ…と言い切れない、というかエンタメを突き通した潔さが最近の小説の傾向でもずば抜けている。 『うつくしが丘の不幸の家 』 創元文芸文庫 不穏なタイトルから、この小説の主人公が不幸になってしまうのでは?と思ったら、その予想は大きく覆される。 他人が見たら不幸なことでも、当事者にしか分からない事情がある。 家の主人が次々に変

        • 吉川トリコさんに出会う | 読書

          『ミドリのミ』 LGBTQのQって知ってる? まだまだ認知されていないクィア。AESOPがクィアコミュニティの声を広げることを目的にイベントを開催した。 なんとLGBTQIA+に関連した書籍を無償提供するという太っ腹企画。 https://www.wwdjapan.com/articles/1437155 その選書のなかで、いただいてきた一冊をご紹介。 お父さんとお父さんの恋人(男性)と一緒に暮らす小学生のミドリ、という設定。 ゲイの生きづらさを描いた作品と思いきや

        上橋 菜穂子さんに出会う 守り人 番外編 | 読書