マンションの理事ってやってみると面白い話

マンションの理事っていうのは、たぶんどこのマンションでも持ち回りで、いつか必ずやらねばならないものですよね。
仕事が激務であったり等で断る方もいらっしゃるでしょうし、ちょっとした地域活動でもあるので、その辺りで抵抗がある方もいるかもしれません。

僕は古いマンションの1室を中古で買って、住み始めて2年くらいで、理事をやる順番が回ってきました(戸数の少ない小さなマンションなんです)。
小さなマンションであるが故、またただでさえ少ない区分所有者のうちおよそ半数はもうこのマンションには住んでおらず、賃貸物件になっているため、理事をやる機会はこの後も数年周期でやってきそうです。

僕も、最初は「面倒だな」とか「何をすればいいのかわからないし、不安だな」という思いが強くありました。
しかし、中古とはいえ「自分で買った家」ですし、「マンションの価値は管理」とも言われるくらいですから、どうせ断れないのだから引き受け、なおかつ理事長をやってみました。

自慢じゃないですが、僕はなかなかの世間知らずです。世の中の景気が云々、為替が云々言われても、あまりピンときません。
そんな僕ですが、管理会社の担当者さんにサポートいただくことで、何をやらねばいけないか、何を決めなきゃいけないか、何を判断せねばならないかなど、タスクがハッキリしていたので、やってみると結構できるものでした。

古いマンションですから、それなりに要修繕箇所もパラパラ出てきますし、屋上防水など、大きな予算執行を承認するなど、なかなかドキドキする場面もありました。

理事会がだいたい2カ月に1度あり、駐輪所のルールや修繕の予算を組んである部分に優先順位をつけて修繕することを決定するなど、会議そのものもそれなりに意義がありました。
ただ会議をしている、という感じにならず、話し合うべきことを話し合う場になっていました。

やってみると、なぜこの部分の修繕をいままでやってなかったのだろう?予算は組んであるのに。放っといて何かあった時の方が余計お金かかっちゃうのに。みたいに思ってしまうものも結構ありました。
そういう実態がわかるだけでも、自分の住んでいるマンションの現状もわかり、修繕積立金を頑張って払っている意義も実感でき、
「マンションって共同住宅なんだなあ」
「マンションって確かに管理されてないとどんどんボロくなるなあ」
と、「マンションに住むってどういうこと?」みたいな部分が少しわかるようになりました。少なくとも僕は。そして、また理事をやる機会があれば、また積極的に関わっていきたいと思います。

居住者が地元の人が多いとか、地方から東京に入ってきた人が多いとか、そういった環境的な要因も理事をやることの面倒くささにつながることもあるかもしれませんが、自分の住んでいる家を少しでも綺麗に保ちたいという気持ちがあるならば、いちどやってみることをおススメしたいです。

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