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北野唯我『天才を殺す凡人』自分なりの要約

この世の中には、天才、秀才、凡人の3つのタイプの人間が存在する。

天才=創造性、秀才=再現性、凡人=共感性に優れている。

3つの相反する才能の持ち主が同じ会社に存在するストーリー形式で書かれており読みやすかった。

自分なりに気になったポイントを少しまとめてみた。

天才が殺される理由

一言で言うと凡人は圧倒的に数が多く、天才の発想を理解できない。また天才も自らの発想に対してロジックがないため他者に説明できず、大多数の凡人の賛同が得られず、天才の意見は殺されていく。

この理論は大企業でイノベーションが起きない理由と構造は同じであり、大多数の凡人の中では異物とされてしまう天才の意見が受け入れられる可能性は低い。

凡人の才能である共感性は強いけれど危うい

InstagramなどのSNSでは共感が重要と言われる。例えばスーパーモデルより親近感の湧くアイドルのフォロー数が伸びたりする。しかし、共感による意思決定は危うい。何故なら共感による意思決定は多数決の世界であり、皆がいいと言っているものが良いし、悪いと言っているものが悪い。そこに具体的根拠はなく、空気感で決まる。多くの人が信じていると言うだけで物凄いパワーがあるが、根拠がないためオセロのように覆りやすいものでもある。

配られたカードで戦え

他人の才能を羨ましいと思うことはあるかもしれないが、大事なのは自分に配られたカードが何かを知ること=自分の才能を理解すること。そして、カードの使い方を知ること。自分の才能を理解して世に出し続けることでさらに才能は磨かれていく。

天才が生き残る上で必要なのは凡人

殺される天才もいれば生き残る天才もいる。天才が生き残っていくために必要なのは凡人である。凡人の中でも共感性が極めて高く、誰が天才なのか見極められる人いわゆる『共感の神』の存在が必要。共感の神により理解され、支えられて、新たな発想を世に生み出していく。

まとめ

私はこの本を読み改めて自分が凡人だと気付かされた。0から1を生み出すような創造力はなく、ロジカルに物事を考えることが苦手だ。自分に配られたカードは理解しているつもりなので、日々の営業活動の中で磨き続ける必要がある。さらに秀才の才能については、経験や努力で身につくものだと感じた。再現性と共感性を武器にし、まずは最強の実行者を目指したい。

アクションプラン

●自らの強み、弱みを細部まで理解すること。具体的に紙に書き出す。
●目標到達までのスケジュール管理(週単位、一日単位まで落とし込む)
●一つ一つの業務の抽象化(何のためにやっているのか、やる根拠は)

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