東京駅は何区にあるでしょうか?
と、我が子にクイズを出され、
新宿区?
いや、新宿は西の方にあった気がする。
品川区?はそれこそ西の方だった気がする。
え、渋谷はちがうやろ、
港区は海の方じゃない?
銀座区ってあるんだっけ?
無いよね?
え、って言うか、ほかに何区があったっけ?
神保町はどこ?浅草は?
と、我が国の首都について全然知らないことに気がつきました。
答えは「千代田区」です。
と言われたけど、
ああ・・・
そっか・・・。
とまだピンと来なかったです。
かなり昔(1995年だそうです。)からテレ東系列土曜日の夜9時の時間帯は「出没!アド街ック天国」という番組が放送されています。
この番組、観ていて不思議な感覚に陥る番組です。
毎週、東京近郊の街(ごく稀に地方もある気がする)について特集するのですが、それらの街は名前は良く聞くのですが、全く行ったこともないし、行く予定も無いところなのです。
全く縁がない街の美味しそうなオムライスを提供する洋食屋や、美味しそうなコロッケを提供するお肉屋さんを知る。
これって本当に意味がない。
でもなぜかそんな街に憧れ、なにか郷愁のようなものをおぼえる。
現実に行くことはほぼほぼないだろう、けど、憧れ、郷愁をおぼえる。
そんな架空の都市を私は「アド街」と呼んでいます。
そんな「アド街」のひとつ、歌舞伎町。
歌舞伎町という町には行ったことはないですが、歌舞伎町、という言葉が入った曲を2曲知っています。
椎名林檎さんの「歌舞伎町の女王」と、KIRINJIの「I ♡ 歌舞伎町」です。
いまは昔の1990年代の終わり。ラーメン屋で夜タイムのバイトをしていた私は、音楽好きの店長から「すごい女の子が出てきた!」と言って、「歌舞伎町の女王」を聴かせてもらいました。
その曲から感じたのはとにかくオトナの歓楽街ということです。そこは煌びやかであると共に退廃さも兼ね揃えた街。そんなアド街
時代は氷河期世代。同年代の私たち。
そして、時は20数年経った2023年のKIRINJIのアルバム「Steppin' out」の7曲目に「I ♡ 歌舞伎町」は収録されています。
ここで、歌われるのはまさに現代の歌舞伎町。
夢を忘れた大人や夢を無くしかけた子供が集まる街。
そこに向けられる作者の視線にはあたたかい血が通っている。
我々は夢を取り戻し、氷河を溶かすことができるのか?
で、歌舞伎町って何区なんだっけ?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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