#229 澤円『個人力』読書アウトプット(序章、第1章)

澤円さんの『個人力』を読んで刺さった個所が多いので、2回に分けてアウトプットしていきます。
序章と第1章です。

序章 Being

 さて、「Being(ありたい自分)」と聞くと、人によっては、平成時代にブームになった「自分探しの旅」を思い起こすかもしれません。たしかに、自分探しの対と、「Being(ありたい自分)」の探求は似ている側面があります。 ただ、僕がよくいうのは、「旅に出てどうするの?」ということ。 あなたはあなたの外にいるのではなく、すでにここにあると気づく必要があります。他者やまわりの世界に対して、「Being(ありたい自分)の答えを求める姿勢では、大きく道を誤ってしまいます。 一方で、「Being(ありたい自分)を多くの人に伝えるための手段や道具を、外に求めるのはありです。自分という金脈が、自分自身のなかに埋まっているのははっきりしています。必要なのは「掘り出す道具」です。金脈そのものではなく、掘り出す道具を探しに行くのはどんどんやってみましょう。

P28-30 金脈は自分の中にある

第1章 Think

 まず僕は、自分の頭で考えるという行為は、自分の人生を生きることと同義だととらえています。なぜなら、「わたしはこう思う」「わたしはこう考える」と決断して行動しなければ、人はいつの間にか自分自身に嘘をつくような行動をしてしまうからです。
 つまり、自分の頭で考えなければ、自分の人生をいきるのはむずかしくなってしまう。そこで、なにかを考えるときは、すべてにおいてこの思考の型をクセにしてほしいと思います。

P40 「考える」のは誰か?

 「わたし」を主語にして考えるクセがつくと、自分の「本質」に近づいていきます。
 「わたしはなぜこれが好きなのだろう?」
 「わたしはなぜそれを知りたいのだろう?」
 
そう自分に問いかけるごとに、「Being(ありたい自分)」がはっきりしていくからです。あたりまえですが、自分の本質というものは、なにかの本に載っていたり誰かに教えてもらったりするものではありません。そもそも、客観的事実としてどこかにあるものでもない。
 そうではなく、あくまで自分で定義し、自分で言語化するものです。
 自分で勝手に定義してもいいし、誰かの許可を得る必要もない。

P44 自分の「本質」は自分で勝手に決めていい

 「Being(ありたい自分)」を言葉にする。
 そのための準備として、自分が情熱を持って取り組めるものや、理由はわからないけれど「いつまでもできる」こと、自分のなかから湧き出てくるような「なにか」があれば、「自分の言葉」でていねいに紡ぎ出してみてください。
 好きで仕方ないことがあれば、なぜ好きなのかを自分に対して説明可能な状態にしておくのです。すると、自分の本質とまわりからの認識のあいだにギャップが生まれづらくなり、より幸せな状態をつくりやすくなります。
 それはきっと、あなたが満足できる人生をいきるための原動力となるでしょう。

P48-49 自分のなかから湧き出る「なにか」を言葉にする

 自分の働き方や生き方に対して、「なぜなのだろう?」「どうすればいいのだろう?」と問いかける。そこで抱く「違和感」について、日頃からきちんと向き合う。同時にそこから生まれた疑問を、自分なりに言語化しておくことが肝要です。すると、新たな行動に移りやすくなります。
 これは先に書いた、自分の憧れを深掘りするのとは逆の、「違和感」という自分の体が嫌だと感じることに耳を傾けるアプローチです。
 「この仕事にはちょっと違和感があるな」
 「ちょっとこの人は苦手かも」
 「どうしてあの人の話は頭に入ってこないのだろう?」
 そんな自分の違和感に対して正直になることも、これからの時代に問われるスキルのひとつです。
 たとえば、営業の仕事をしていて、その仕事がいまいち好きになれないとしましょう。でも、それは客先でうまく話せないのが嫌なのか、資料作りが嫌なのか、根回しなどの社内コミュニケーションが嫌なのか・・・理由はいろいろあるはずです。
 そんな、自分がいま抱いている違和感を細かく分析していくと、「この部分が嫌なんだな」と気づくことができます。そして、それらを分解した要素はすべて自分の「行動」に関するものです。

 自分の「行動」に違和感を抱くのは、「Being(ありたい自分)」と離れているから。

 
「Being(ありたい自分)」に沿った「行動」であれば、たとえハードワークでも楽しかったり夢中になれたりするものです。でも、すごく違和感があったり嫌だったりするのは、まぎれもなく「Being(ありたい自分)」から乖離しているから。
 だから、常に「Being(ありたい自分)」をイメージすること。

P58-59 体が抱く「違和感」に正直になる

20代の頃に私もやりました、「自分探しの旅」。
結果、自分ぜんぜん見つかりませんでした!
本書にかかれているとおり、自分は自分自身に埋まっているので、どこか遠くに行ってみたところで、見つかるわけがないんですよね。
むしろ、自分の好きなこと、やりたいことを紙に書きだしたり、信頼できる仲間に自己開示したりしていく中で「自分」だったり「ありたい自分」が見えてくるのが、やっと最近わかったことです。
自分の頭にあることを書いたり、人に話したりしながら、自分と向き合うことを繰り返して、もっと具体的にしていきたいです。


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