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小売業界に求められるDX化|音声で店舗運営は変わる

「小売業界におけるIT活用によるコミュニケーションの最大化」というテーマで大手アパレルブラントの販促VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)担当者の春名氏をお招きし対談を実施いたしました。全国に展開されているアパレルブランド様で、店舗は大きく、広いフロアでも少人数で質の高い接客をお客様にご提供するためにBONXをご活用頂いています。今回はVMD担当者の方にご登壇頂き、BONXについてはもちろん、小売業界のこれからについてもライブ配信で語っていただきました。

BONXを知ったきっかけを教えてください


キッカケは釣りでした。20年ぐらいやっていますが、当時は昭和の最先端モバイル写ルンですで撮影して事後共有をしていました。携帯電話が現れてからは写メールでリアルタイムで送っていました。現代のスマホになって画質が良くなったりはしていますが、携帯時代から実はやっていることは変わらないんですね。Goproで撮影してSNSでシェアをしたりという楽しみ方もしていたのですが、釣りの楽しみ方として、ライブで離れた仲間と情報や感動を共有したいというニーズがありました。そんなときに釣りの仲間からBONXの話を聞きました。

BONXを導入しようと決めたポイントを教えてください


「音声ソリューションによるオペレーションの合理化」ですね。導入までにはサンプル機を貸して頂きテストをさせて頂きました。リテールでは2区画、通路を挟んだショップや、路面店で3階のビルでのテスト運用。またデザイナートという東京で行われる最大規模のアートイベントのなかで本業のアパレルブランドと個人でブッキングを行った写真家さんによるインスタレーションがあり、ローンチイベントで能×写真家によるシューティングのパフォーマンスアートでBONXを使用しました。今年も10/23から開催されます。
コロナ禍になってDX化を加速するムーブメントがあり、音声ソリューションの情報キャッチが今は容易ですが、あの当時はまだ理解されにくかったです。わたくし個人ではBONXのことを理解できていましたが、関連するメンバーのBONXのリテラシーを体験により深める作業が必要でした。一度理解してしまえば、そこから課題の解決が特定できて導入はすぐに決まりました。

実際にBONXを導入して使ってみた感想をお聞かせください


これは店舗で実際に使用しているメンバーから聞こえてくる声をご紹介します。我々のブランドは70%ぐらいはビジネスユースとしてお買い上げいただくユーザーが多く、そのお客様の方々は正にDX化のど真ん中にいらっしゃいます。ビジネスを通じてデジタルリテラシーを皆様高められています。なのでBONXを使う自分たちがそういったお客様の前で使いこなせるのかという面で不安だったらしいのです。しかし、導入が決まると、見た目やデザイン性がかっこいいということで、今ではプロダクトを良く理解して使いこなしています。

BONX for BUSINESSはTeam Growth Platformとして音声とテキストを組み合わせたコミュニケーションによりチームの成長・生産性向上に貢献するツールですが、BONXを使う事で店舗運営がどう変わると思いますか?


2点あります。1点目は坪数に対しての適性人数が見直されて一人あたりの生産性が向上すると思います。2点目は近い将来、必要となってくるオンライン接客ですね。店舗でお客様を接客応対しながらBONXでリアル店舗でのオペレーションとオンライン接客をシームレスに運用できるとおもしろいですよね。

BONXはリテール店舗でも多くご利用頂いておりますが、店舗運営ツール以外にもご利用の可能性はありますか?

オンライン会議の時にも重宝しています。また店舗では、オフィスにいるメンバーとBONXで会話しながら、目の前の店舗で起こっている事を見て、アイデアをイノベーション出来たりしますね。まさに時短です。メンバー全員が店に行く、居るわけにはいかないで、オフィスに9人居て店舗にはわたし1人の時でも現場からの意見をしっかり伝えられますよ。

手がけていらっしゃるお店はデジタルを取り入れた店舗が印象的ですが、何か理由がありますか?


言葉を恐れずに言いますと、コロナの前からリテール側からの一方通行の情報提供のような押し付けがましいマーケティングは好まれなくなってきています。よりユーザー中心の買い方と、そのお手伝いが必要です。またオンラインから情報をキャッチして来店された方に対しては、オンラインと同じトンマナでタッチポイントを創出して、情報提供をデジタルサイネージやタブレット等のデバイスを使ってビジュアル化されていることは大事だと思っています。

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今後音声ソリューションと店作りはVMDにおいて、どうコラボレーションできるとお考えですか?


わたしは広義に捉えて人もVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の一部と考えています。これは表面的なスタイリングなどでは無く、わたしがが深く店舗デザインに関わるようになった店舗では、スタッフが座るスペースが店内にあって、お客様のシッティングスペースと近い場所にあります。コロナ禍において店舗にいらっしゃるお客様にはディスタンスが保たれたコミュニケーションが必要だと感じます。お客様応対時以外のスタッフ配置、デスクワークする際のシッティングスペース等を音声ソリューション前提で、距離の幅を設定して、店舗のデザインや設計に取り入れられるかもしれないですね。

アパレル業界の課題と今後についてご教示いただけますか?


リアルの店舗では、コロナ禍における新たなホスピタリティの創出が大事です。今戦略を立てているところなのでここではあまり話せませんが、でも間違いなく音声ソリューションは使いますよ。

今後のBONXに期待する事を教えて下さい


BONXGrip本体にアプリをインストールして、端末無しでコミュニケーションができるようになったらいいですね。


既存の店舗以外での新しい店舗でのBONXの活用可能性はありますでしょうか


あります。ポップアップショップのような短期間で少人数のところで活躍すると思います。

お客様がBONXGripを付けて買い物をする世界観ってどう思いますか?例えば、お客様のBONXにトレンドが流れるようなイメージです。

オンライン上から自分たちで情報を収集して、「買いたいな」という意志を少なからず来店していらっしゃると思うのでそう言ったお客様に案内ができるというのはいいですよね。その発想はなかったので実現できるとおもしろそうです。