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初めての確定申告

個人事業主はじめました。

2022年の夏に3年にわたる海外生活を終えて日本に帰国。
「次は何をやろうかな〜」と考えながら数ヶ月のんびり過ごしていましたが、11月から個人事業主として仕事していくことにしました!

始めたと言いつつ2022年(令和4年)は、駆け出しかつたった2ヶ月だけなので個人としての収入としては微々たるもの。
「今年は確定申告は不要かな〜」
と思っていたのですが、大した所得税納付がなくとも、還付申告なるものをすれば、その他で収めた税金が戻ってきそうな気配が!

ということで、来年以降の練習も兼ねて令和4年度確定申告してみました。

いわゆる確定申告の「お作法」は詳しい記事がたくさんあるので、今回は初めての経験で色々知ったこと、気付き、個人的な感想を中心に書いてみますね。

やったことその①:FP3級と簿記3級の取得

いきなりなんかハードル高め(笑)。
もちろん今回確定申告をするために資格をとったわけではないです。

私の場合2016年に初めて転職する際に、それまで税金も社会保障も会社にお任せで、ちゃんと理解していない自分に危機感を感じ、サラリーマンを辞める前に一度お金周りを体系的に勉強するためFP3級を取得したという経緯があります。

簿記については、いよいよ個人事業主でやっていくことを具体的に考え始めた時点で、やはり会計・経理や基本的な税に関しては実務的に理解が必要だろうと思い、今後確定申告することも視野に入れて、2022年の10月に取得しました。

ビジネスや家計管理、そしてちょっと投資の経験がある人であれば、いづれの資格も市販のテキストやYoutubeなどの動画を見て、独学で勉強できます。
FP/簿記の資格は必須ではないのですが、やはり全体の「仕組み」を理解しておくことで、実際の確定申告作業を進める際にはとても役に立ちました。

やったことその②:事前申請@税務署

開業届と青色申告申請書に関しては、2019年の時点で今後フリーランスでやっていくことも視野に入れていたため、すでに地元の税務署に提出済み。

今回は国税庁のe-TAXシステムを使うためのID/パスワード発行(*)申請するために税務署へ行きました。(*マイナンバーカードまだ持っていない人用の手続き)

1月後半の税務署は、来たるべき確定申告のための体制がすでに整えられており、入口には申告相談のための長い列が!
案内係の方に「e-TAX利用のためのID/パスワード申請したいんですが、、、」と伝えたところ、テキパキと進むべき経路を案内いただき、入口に見えた長蛇の列には並ぶことなく、申請用のパソコン前にたどりつきました。
必要事項を自分で入力して、職員の方に身分証明書で確認して貰えば、発行までは本当に数分足らず。
入力内容確認してもらう職員さんを捕まえるのが一番時間かかったかも(笑)。

職員さんに「このまま(税務署で)申請されていきますか?」と聞かれましたが、「自分で自宅から申請します」と伝えると、丁寧にスマホでの申請方法の案内を渡していただきました。

やったことその③:所得控除の確認

私の場合、所得控除は年金、健康保険、生命保険。
国民年金&確定拠出年金(IDeCo)と生命保険については、証明書が手元にあり準備OK。

国民健康保険料については支払った際の領収書が見当たらなかったため、市役所(出張所)に出向いて確認することに。
窓口で「確定申告のために国民健康保険料の支払額を確認したいです。」と伝え、身分証明書を提示したところ、「令和4年納付額通知書」なるものを発行してもらえました。
これで令和4年中に支払った国民健康保険税が確認できました!
*余談:私の自治体では国民健康保険「料」ではなく、国民健康保険「税」と言うことがわかりました。

日本のお役所は色々言われることももありますが、税務署にしても市役所にしても対応きめ細かいし、聞けば丁寧に説明してくれるし、素晴らしい!

ちなみに、今回の発見。
「医療費控除は10万円以上支払った場合受けられる」というふうに思っていたのですが、支払額10万円以下でも所得少ないと一定額控除されるとのこと。
私は歯医者に通っていて、なんだかんだ医療費払っていたので計算したところ、ちょっと控除してもらえました。
国税庁の用意してくれたEXCELフォームに、通院した際の領収書の内容を記入して、システムにアップロードすると、データ取り込んでくれます。ちょっと転記はめんどくさいけどね。

やったことその④:経費の計算

出た、個人事業主っぽいやつ!(笑)

なにせはじめてなので、何を経費にするのか/できるのかなどは、ネットや本、各種ブログとかでちょこちょこと情報収集。
私の場合、以下のようなものが経費にできる様子。

  • お仕事いただくための営業活動費(交通費、接待交際費など)

  • オフィスとして借りている部屋の、引越し初期費用や賃料、光熱費など。

  • オフィスの環境整備費(デスク、チェア、書類棚などの少額備品、消耗品など)

  • 仕事に関連する書籍代、研修・セミナー参加費など

積み上げるてみると、そこそこな額になる。

今回は10-12月の経費だけだったので領収書集めてスキャンしたり、帳簿つけたりの項目数は多くなく、あまり手間はかからかったけれど、1年分を確定申告に向けて一気にやったら大変そうだなあ。。

ということで、2023年分は日々の手間を惜しまないようにしようと決意。

やってみたこと⑤:クラウド会計ソフトのお試し利用と比較

これも必須ではないけれど、今後請求書作ったり、帳簿つけたり、諸々会計管理するには利用を検討するに値するのではないか、ということで使ってみました。

私が使ってみたクラウドサービスは2つ。
1つは「マネーフォワードクラウド確定申告」で、もう1つは「やよい(弥生)の青色申告」。
世間的にはこれ加えて「freee」がクラウド会計ソフトの3大メジャーという感じ。

いづれも一定期間無料で使えるので、全部使って比較するのもありだけど、3つも試すの面倒臭いから、とりあえず2つを選ぶ。

結論から言うと、私は「弥生」の方が使いやすかったかな。
私レベルのニーズでは提供する機能はどれも問題ないので、
ユーザーインターフェースとか使い勝手の好みで選択。
もともと家計管理でマネーフォワード使っていたのだけれど、確定申告のソフトでそのメリット(使い勝手も費用面も)が思ったほどなかったと言うのも理由。

弥生は1年間は無料プランがあるけど、次年度以降はサービス利用料がかかるとのこと。
自前で帳簿管理することも不可能ではないけれど、サービス使いこなせればやはり手間は省けるので、多少のサービス費用を払うのはアリかなと。
今年一年ぼちぼち事業やりつつ考えます!

やってみたこと⑥:申告書等を作成する

①〜④で必要な情報を整理しておいて、⑤のクライドサービスを使って各種情報入力もして、決算書や申告フォームのイメージはできていたので、実際にe-Taxで申告書等を作成する作業自体はかなりスムーズにできたと思う。

国税庁WEBサイトの確定申告書等作成コーナーから、手順に従っていく。
ガイド読んで、必要な情報や金額はもう手元に準備ができているので、入力するだけ。
多少迷ったら、グーグルで検索すれば、すぐに教えてもらえる。

初回ということで、かなり丁寧にガイドを読んでの作業だったけれど、おおよそ1時間程度でe-TAXの入力は完了!無事還付金額も計算されました〜。

感想:案ずるより生むが易し

「確定申告」という未知の行為に対して、無駄に構えていたので、
印象としては「思ったよりも、難しくなかったな」という感じ。

おそらく「やってみたことその①」の効用もかなりあると思う。
クラウドソフトの準備作業も説明に利用されている『用語』に馴染みがなければそもそも理解するのが容易ではないだろうし、
e-TAXの入力も「説明を読んで、手順通りに入力する」だけなのだけど、そのための下知識があるかないかで、作業のハードルはかなり変わってくるだろう。

2022年は対象となる期間は実質3ヶ月程度で帳簿の対象となる取引数も限られていたし、収入も少なかったが、その分納税額も非常に少なかったので、申告内容としても比較的シンプルのなケースだったように思う。
だから、初めての「練習問題」的な作業となったし、2023年本格的に個人事業主として活動していく準備には役立ちそうな学びが多かった。


それと、実はこういう細々した作業も実は嫌いじゃない自分も再発見。
まあ、「時間と心に余裕があれば」だけど。


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