見出し画像

読書習慣#28  「貸しコンピューター以外もクラウド化する社会へ」/限界費用ゼロ社会

■「ネット化 > 集約化 > 限界費用ゼロ > 専業化へのパラダイムシフト(クラウド化社会の到来)」/限界費用ゼロ社会


これからの社会は僕的には「分業化・専業化」が進み「ネットワークでそれをつなぐ」になっていくと思っている。・・ようするにクラウド化

なぜクラウド化が進むのか・・この本はその背景(メカニズム)を説明してくれます。



インターネットが高度に発達し、世界的な蜘蛛の巣を貼りめぐさられた現代、高価な設備であっても、ネットを使う事で営業や通信そして移動にかかるコストを削減し(=変動費用減)、多くの利用(世界規模の集客と自動化による24時間稼働)により1回あたりのコストを極限まで削減できるように(=1回あたりの固定費用がゼロに近くなる=限界費用ゼロ化)なった。

この社会を筆者は限界費用ゼロと呼んでいる。

amazonのサーバー、ホテルのネット予約等に代表されるが、ネット化が稼働率を高くし、コストを下げるのがこの社会とされる。

どんな社会が来るのか?それは垂直統合型が廃れ、高度に分業されたクラウドな専業型社会が生まれるという事。

ネットワークで変動費は削減でき、利用者増と自動化で稼働時間を極限まで追求できる。

これはコストが圧倒的に優位になる。

垂直統合で利用者を限定しているよりもよりオープンにした方が高度な機械を導入しても圧倒的に機能優位コスト優位に立てる。

垂直統合のメリットは情報と最適化と受注の安定性。このうち情報は人の経験値を超えコンピューターとネットに変わってきた、受注の安定性もネットで世界を相手にすれば問題ない。最適化も細かい情報のやり取りと自動化でかなりの部分がカバーできる。つまり垂直統合のメリットかなり薄まる。クラウド化に進む。


ここからは僕の未来感。

これからの社会は僕的には「分業化・専業化」が進み「ネットワークでそれをつなぐ」になっていくと思っている。

例えば、会計処理は専用のクラウドがそれを行う。製品の製造もクラウドで発注。

なぜそうなるか?専業化はコスト安になる。専門機能だけ揃えれば良い。あとはネットワークで受注して高稼働率で回せれば相対的に安くなる(固定費の按分分)。特殊な加工機械があったとする。足で稼ぐ時代ならばどうしても稼働率10%ぐらいだった。ところがネットワークで受注できるならばそのニーズを国レベル以上にも挙げられる。そして稼働率90%を超えることも可能になる。

逆にいままで必要だった付帯業務もクラウドアウトソーシングできるようになる。例えば会計処理。企業に必須。だがたとえば個人事業レベルだと毎日の処理までは不要。しかし専門知識が必要なので人を雇うなり会計設備なりが必要になっていた。こちらも低稼働。

ならばアウトソーシングすればそちらは高稼働なので安くなったりする。。

そんな社会になる気がします。コスト的にも・技術の発展的にもそれが可能に。

今コンピューターがクラウド化しているがそれがそれ以外の設備や企業単位に広がるのではないかと・・

コストの面から今と将来の社会を考えることができる一冊です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?