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美術との付き合い方

こんにちは、多くの人に美術を身近な存在に感じて頂きたい!と願う(現在)美大生、ななんと申します。
仲のいい友人から「美術作品を見るの好きって言ったら、周りに美術はよく分からんって言われた。」という話を聞いたため、
その友人の友人に「いいや!そうじゃないんだ!!!」ということを伝えたくなり、、、(実際に伝える機会はないのだけど)
そんなきっかけがあり、まずは私なりに美術を身近に感じる方法を考えることにしました。


美術館の作品

モナリザ「なんか微笑んでいるかどうか分からない女性の肖像画?」
モネやゴッホ(印象派、ポスト印象派)「うーん!筆のタッチが勢いあってすごいよねー!色も綺麗!」
抽象絵画「なんかすごい独特.........これぞ芸術(?)って感じだね!」

最初に出たきた感想がこんな感じで、でもこの解釈では足りない、間違っていると思う....................................あぁ、知識がないから分からない
という考え方にたどり着くのではないかなと思います。


私も学生で学びの段階に過ぎないのですが、それでも美術が大好きで美術館に展示されている作品を身近な存在に感じています。
そんな私みたいな人もいるのです。

美術の歴史を簡単にたどると、、昔は貴族が肖像画を描いてもらっていたり(写真の無い時代)、美術館という公共の場ができる前は「驚異の部屋」と呼ばれる貴族や学者のコレクション部屋(博物館の前身)があった、、、という時代背景がわかるのですが、そこからも裕福な人が所有するモノ、知識のある人のモノみたいな印象を感じますね。

でも、現在は公共の開かれた美術館が数多く存在していて、パブリックアートのように街中にも展示されていて、写真作品もあるし、本屋に作品集も売っているので、鑑賞(美術を体感)する方法はいくつもあります。
ほら、現代はこんなにも一般的に物理的にも身近です!!笑


私が個人的に好きな梅佳代さんという写真家の作品で「男子」という写真集があります。本屋で出会って一目惚れして購入しました。
小学生の頃、私の周りにもこんなおふざけに真剣な男子いたな...と思い出せますが、、、そんな男子達の瞬間を納めた写真作品です。
(気になった方は検索、本屋で手に取ってみて下さいおすすめです)

そこには、「少し大人になってからみたからこそ感じた魅力」がありました。


美術作品には、こんな風に時が経ってから見返してみて初めて気づくこととか、日常の中のときめく感情の正体だとか、そんなヒントがたくさん散りばめられていると思います。
自分では思いつかなかったものの見方(角度)、考え方、味わい方とか、も教えてもらえるかもしれません。



私は特に、日常の中のときめく感情の正体に気づかされる瞬間が好きです。
その作品がクローズアップ、もしくは俯瞰させて見せてくれたからこそ「(例・風景画)こういう木々の隙間から見える空って面白いよね」とか「自分の見ている世界はこんな一部だけだったんだ」とか、気づかされ分かったこと、好きになったものがたくさんあります。

こんな体験ができるから私は作品に出会いたくなるのだと思います。

最近では、アーティストステイトメント(ビジュアルだけでなく作者が何を考えて制作しているかが書かれた文章)も鑑賞者に作品の意図を伝える手段としての比重が高くなっているので、そんな作家本人の言葉も合わせて美術作品との出会いを楽しんで、身近に感じてもらえるといいなと思いました。









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