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不安を武器に相手を支配する

心配性な人は危険を見つけるセンサー感度が驚くほど高い。
取るに足らないような危険を見つけ出し、大きなサイレンを鳴らして
他者を支配する。
アルフレッド・アドラー

悲観的な人は、普通の人よりも、多くの危険や不運が訪れるわけではありません。

普通の人より運がないとか、事件に巻き込まれやすいとかというわけでもないのです。

このような人達は普通の人よりも、危険を探し出すセンサーの感度が高いのです。

普通の人がこれぐらいは問題ではないだろうと見過ごすようなことにも反応をして、危険を察知してしまうのです。

そんな彼らのことをアドラーはこのように例えました。

彼らはいつもどんな不運にあうか、どんなこともまったくうまくいかず、自分が着手したことはすべて失敗に終わるということを確認するために人生を過ごす。

危険を見つけたらその後はどうするのでしょうか?

大抵の場合、放っておくことはしません。

身内や身近な友達などに対して

「不安でしょうがない!怖い!」

と訴えかけます。自分には危険が訪れているんだというサイレンを鳴らしているのです。

当然のように身内や近しい友達は

大丈夫?平気だよ。とその人を気遣い、優しく接します。

時には彼らを守って、そばにいてほしいなどの彼らの要求に従うでしょう。

きっとそうしてくれることを彼らは知っているのです。

不安そうにふるまう。不安は、他の人を従わせる武器になることを知っているからである。

これは幼少期に不安そうにしたり、病気がちになると
親が心配して自分に注目してくれた経験からこの武器の有効性に気づき利用しているのです。

このような人達は

最も困難な教育問題を引き起こすタイプだ

とアドラーは指摘しています。

自分自身が無力である。あなたがいないと私は不安に押しつぶされてしまうとアピールすることで

相手を自分から離れられないような状況に追い込むのです。
相手に執着した結果がこのようになってしまうのです。

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