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2021年GW。
緊急事態宣言3度目。
ステイホームで過ごしている。

初めての緊急事態宣言の時には、
手元に本を入手するのが困難だった記憶があり、
3度目の緊急事態宣言がでる前も、
本屋に行き、本を物色した(;^ω^)。

どうやらこの年齢になると、
テレビよりも、活字らしい(笑)

そして、既に購入した本は読み終わり、
読む本を探していた処、
新聞広告に掲載された
この本は読んでみたいと思い、
40分ウォーキングして買いに行ってきた。

それが、こちらの本。

【臨床の砦】
著者:夏川草介
発行所:小学館

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■  目次

第一話 青空
第二話 凍てつく時
第三話 砦

■  COVID-19がもたらす医療崩壊ということ。

この小説の舞台は、長野県。

地域で唯一の感染症指定医療機関で働く
40代消化器内科医師の視点で物語は進んでいきます。

連日、テレビでは陽性者が
都道府県ごとに
“本日は何名”
と報道されていますが、
言葉が悪いですが、
そんなことはどうでもよいと思える
医療現場が直面していることを
この小説で知ることが出来ます。

小説ですが、
COVID-19の現場にいる医師・看護師等の
医療従事者の仕事ぶり、
心模様に触れることが出来ます。

そして、“医療崩壊”という
言葉の“真の意味”を
理解できる小説だなと思った次第です。

■   個人的感想

医療業界の片隅にいる
医療系人材紹介エージェントとして、
医師や看護師さんの書いた本は
自分の中の予算(本にかけて良い予算)と
面白そうか?どうかで
購入している本を決定しています。

ただ、この本は、
新聞広告で大々的に宣伝されていたし、
そして、医師がCOVID-19の現場を書いているという
触れ込みだったので、
後学のため読んでいた方が良いと思い、購入。

医療従事者と接する仕事をしているので、
少しでもCOVID-19の現場で働いている方々の
気持ちを知っておきたいと思い、
読みだした私ですが、
これは、COVID-19だけではなく、
今の私達が置かれている状態を抉り出す様な本。
本だなと。

この小説を読んで、
自分の内面に向き合っていく人と、
自分ではなく、
自分以外の外に意識をむけていく人と
わかれるだろうなと。

どちらにも正解はないけれど、
私は自分の行動に責任を持ちたいなと思い、
医療崩壊を招く様な行動を慎もうと思いました。

本を読むことで、
個人が持つ感想が様々で良いと思っています。

ただ、テレビの情報だけで、
このCOVID-19を判断するのではなく、
今、何が自分たちの周囲で起きているのか?
を感じる能力を磨くって、
私は大事だと思っています。

この小説は、COVID-19の話ですが、
自分の矜持っていうものに考えさせられました。

医療資源は有限。
医療従事者の矜持で
成り立っているものと思いました。
医療崩壊の意味を理解する上で、
お読みになったらよろしいかと思います。

以上



  

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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。