見出し画像

なんだかな?と思ったこと~医療機関・医師募集編~

医療系人材紹介エージェントの
DEPOCの梅澤です。

2008年からこの業界におります。

医療機関は、自分の病院を
医師に知ってもらおうと
並々ならぬ努力をしているのは
医療系人材紹介エージェントであれば
誰でも知っています。

だからこそ、エージェントは
医師の希望にも添え
医療機関の希望に添える、
WIN―WINの関係になる様な
転職支援をしています。

ですが、なかには
それどうなの?
なんだかな??と思ってしまう
医師の集め方をしている医療機関や、
医師招聘担当者もいます。


■    医師の数

私たち医療系人材紹介エージェントが
お付き合いしている医療機関は、
人材を募集しています。

医師や看護師、医療従事者です。

その中でも、
医師は、医療の要、
診療の中心を担います。

厚生労働省の資料をみると、
令和2年12月31日現在、
全国の届出「医師数」は339,623人。

医師がどこで、働いているかをみてみると
医療施設の従事者は、323,700人(総数の95.3%)
介護老人保健施設の従事者は、3,405人(総数の1.0%)
医療施設・介護老人保健施設・介護医療院以外の従事者は、
9,419人(総数の2.0%)となっています。

私どもがお付き合いしている医療機関は、
2つに分けられます。

・19床以上の病床を持っている入院が可能な医療機関(病院)
・無床の診療所・クリニック

医師の数を、施設ごとにみていくと
・病院(大学病院等医師を育てる病院は除く) 158,993人
・診療所・クリニック            107,226人
・大学病院等医師を育てる病院         57,781人

となっています。

(引用資料厚生労働省 令和2年2020年)

厚生労働省の資料をみると、
病院で働いている医師が
多いということがわかります。

■    医療の要

チーム医療という言葉を
皆さんお聞きになったことがあると思います。

チーム医療とは、
「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、
各々の高い専門性を前提に、
目的と情報を共有し、
業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、
患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」
と一般的に理解されている。

(引用:厚生労働省 チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)平成22年3月19日資料)

医師は、医療の要、
診療の中心を担います。

云い方が悪いですが、
医療機関という箱だけあっても、
箱の中で働いてくれる医師がいないと、
意味がないことになります。

医師がいなければ、
自分たちがしたい医療が出来ないので
医療機関は医師の招聘、
医師の募集に力をいれています。

■    紹介会社を使う理由

医療機関ですが、
今のご時世たいていの処で
ホームページを持っています。

ホームページの中には採用情報欄を設け、
医師の募集があることも周知していますし、
医師招聘部なる部署がある処もあります。

医師が自院に集まる様に
様々な取り組みをされている処が
殆どです。

色々な取り組みをしても、
医療機関が紹介会社を使用するのは、
幾つか理由があります。

例えば、
・自分たちで医師にアプローチするのには限界がある。
・忙しい医師が、自らじっくり転職先を探すのは
 なかなか難しいのを知っているから。
・転職に値する医師かどうか、
 紹介会社がスクリーニングしてから紹介してくれる

反対に医師が
紹介会社を使用する理由は

・医療機関に直接問い合わせをするのは抵抗がある。
・転職をどうやってしたらよいのかわからない。
・気に入らない場合は、紹介会社を通じて断ればよい

こんな理由があげられると思います。

医師と医療機関を
WIN-WINの関係にする役割が
紹介会社でもあります。

でもですね、
色々と書いてきましたが、
なかには、なんだかな?と思う
医師募集の仕方をしている
医療機関もあるわけです。

■    医師が集まる医療機関

医師の招聘がうまくいっている
医療機関には特徴があります。

まず、医師招聘部が
自院の強み・弱みを把握しています。

その中で、
自分たちの強みを活かしていける様な
もしくは、強みを補強していける様な
医師の集め方をしています。

欲しい医師の具体的なイメージを
私ども紹介会社に示してくれます。

この科目のこの医師が入職してくれれば、
院内でこういう連携がとれ、
こんなことが出来る様になります、
その為に、この科目の医師が欲しいのです。

非常にわかりやすく、
医師募集の目的が、
建設的です。

■    苦戦している医療機関

医師募集の目的を
正直に話しすぎる傾向があります。

退職する医師がいるので。。。

事実は事実ですが、
私ども紹介会社としては、
そこに医師をお連れしたら、
業務過多になるのではないか?
と危惧します。

また、これは私の主観ですが、
医師を集めるのに苦戦している医療機関は
自分たちの強み・弱み等を
把握されていない印象を受けています。

ただ単に、医師が足りないから
医師を集めなきゃ!!!という感じ。

まあ捉え方次第ですが、
“今”に集中しすぎて
“これから”まで考えられない。

そんな印象を受けています。

■    なんだかな?と思ったこと。

私どもDEPOCに
医師募集の案内が届いたときのこと。

“説明会に参加したら、
入職準備金が100万円上乗せ“

↑↑↑

これってどうですか??

紹介会社宛の文言ではありますが
私は良い印象をもちませんでした。

以前、この医療機関の説明会に出席しましたが、
自分たちの強み・弱みを理解しているからこそ、
こんな医師に来て欲しい、募集の条件はこうなります、
という明確さがありました。

だからこそ、
残念な気持ちになりました。

医師を集めたい!
その為には自院を知って欲しい!
その為には、紹介会社に自院を説明したい!

その辺りは、とても良くわかります。

でもね、ちょっと違うというか。。。

お金で動く医師は、
お金で去っていきます。

自院でどういう医師に働いて欲しいか?
その辺りは、もっと深堀して良いと思います。

さて、DEPOCがこの説明会に参加したかどうか。

その辺りを知りたい方は、
DEPOC梅澤までお問い合わせください。

以上


この記事が参加している募集

#業界あるある

8,691件

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。