ナースの卯月に視えるもの
新聞の書評コーナーに
掲載されていた本。
NOTE主催の「創作大賞2023」で
「別冊文藝春秋賞」を受賞したと書いてあり、
看護師さんが書いたとなれば、
ポチっとしてしまった本が、コチラ。
■ 目次
1 深い眠りについたとしても
2 誰でもきっと一人じゃない
3 苦しみと目を合わせて
4 一歩前に踏み出すために
5 ありのままを受け入れて
6 病めるときも健やかなるときも
あとがき
■ リアルに感じた
私がお目にかかる看護師さん達は、
職場を変えたい!
環境を変えたい!
という強い想いを持っている方々。
実際にお目にかかると、
職場を変えたい理由を
教えて下さる^_^
医療系人材紹介会社としては、
転職理由を聞ければ
それで充分。
なので、
職場での業務を
事細かに伺う機会は
実はあまりありません。
あまりないと言ってしまうと、
語弊があるかもしれないので、
言い訳です。
看護師さんの場合、
病棟勤務3年以上であれば、
ある程度の看護スキルが身についていると
判断しています。
だからこそ、
本の中の卯月さん(主人公)の
働いている様子は
リアルに感じました。
■ チーム医療
面白いなと思った本は、
NOTEで取り上げたいので、
2回以上読んでいます。
1回目は、素のまま。
いいな~と思った言葉があっても
そのまま読み進めていく。
2回目は、いいな~と思った言葉、
フレーズを意識しながら、
付箋を貼りながら読んでいく。
今回、読み直して認識を改めたのは、
【チーム医療】という言葉自体は
医療業界の片隅にいるので、
知っていましたが、
その中に“患者もその家族も入るんだ”ということ。
自分が入院したときも、
父親が入院したときも、
患者や、家族は
蚊帳の外の感じがしていたので、
これは正直驚きました。
患者も、その家族も
チーム医療の一員という感覚。
入院中に、
その感覚を持てたら
治療も予後も良い感じに進むのかなと。
本を読むと、
こういった発見?があるので
やめられない(≧◇≦)
■ こんな方にお薦め
看護師を目指している人、
医療系人材紹介エージェント^_^
看護師を目指している方は、
看護師になってからの現実を
イメージできるのではないかと
思いました。
夜勤のこと、
夜勤明けの感じ等。
医療系人材紹介エージェントには、
経験が浅いうちに退職した子の話が
でてきます。
どんな葛藤があったのか?
退職を決めた理由等
そこに至るまでの、“揺れ”が
描かれています。
実際に、看護師さんから
転職相談を受けていて思うのは、
自分の言葉で話せる方は、
新しい職場に云っても大丈夫です。
自分の言葉で話せない、
自分の言葉を言語化出来ない人は
苦労されている様にお見受けします。
その辺りが、この本の中で書かれており、
エージェントとして自分が感じていたことが、
それこそ、言語化されていたので^_^
腑に落ち、自分の感覚はあっていたね~と
思った次第です。
自分の想いや気持ちを
自分で掴み、言葉にすることは
自分の人生を生きていく上で、
実はとても大切なこと。
そんなことを
この本を読んで思いました。
以上