逃げるが勝ち! 〜身体と心からのSOSが出たら、すぐに逃げましょう。〜

 私は、2018年〜2020年にかけて2年間の間、とある音響メーカーのコールセンターで働いていました。

 きっかけはアルバイト先の先輩がそこで働いていた事。そして何より、時給が高いという事。

 ダンスをする為にはお金が必要。レッスン代やイベントの参加費、衣装代…それに家賃やらなんやら…東京で生活するのは私には大変で、多い時で3つのアルバイトを掛け持ちしました。
が、それはとても身体的にキツかったので時給の高い仕事を1つだけやる方が良いと思ったのです。

 パソコンは大の苦手で今までほとんど触っておらず、電話で人と話すことも苦手、オフィスワークもしたことない…しかし、苦手が詰まった新しい仕事にあえて挑戦することで、何か得る物があるだろうと、自身の成長に繋がるだろうと、私は考え、コールセンターで働く事を決めました。

 働き始めて3か月経った8月のある日…
職場に着いてから左手の震えが止まらず、なんだか息が苦しくて身体に異変を感じました。
「パニック発作」と言われるものでした。
その日は落ち着くまで上司の人が近くにいてくれて、なんとかおさまり、帰宅しました。

 その日から私は職場に行く途中や職場内で、左手の震えや過呼吸に悩まされるようになりました。
パソコンはやはり嫌いだったし、電話対応も相手の温度が高いと上手くかわす事が出来ず言葉に詰まり、上手くいかず…
「他の人はできるのになぜ自分だけ上手くいかないのだ。」と悩み、
「クソ」がつくほど真面目な私は、「もっと頑張ればいつか先輩のようにここの仕事をもっと上手にこなせるようになれる」と思って仕事を続けました。

 今思えば…人には向き不向きがあると思うのです。
私にはコールセンターの仕事は完全に不向きでした。
電話対応やパソコン作業、大勢の人がいる職場の環境、全てが私にとってはストレスでした。
 スタッフは少人数で、パソコンではなく人に向きあうような、オフィスワークでなく身体を動かすような仕事の方が私は自分らしく働ける。今なら分かります。

 なのに、私は辞めなかった。逃げたら負けのような気がして。いつかできるようになれる気がして。

 気づけば2年が経ち…左手の震えや過呼吸は酷くなり、精神状態もより不安定になり、薬にお世話になるようになりました。
そしてやっと「もう辞めよう」と思い、退職しました。

 辞めたからと言って精神状態がすぐ治るわけではありません。コールセンターがきっかけで始まった症状は今も尚、しょっちゅう出現します。壊れる所まで壊れた心は治るのに時間がかかります。スーパースローです。

 身体に異変が出てすぐに、逃げるべきだったと今なら思います。

 皆さんも、強くストレスに感じている事…仕事や対人関係など…があって、それによって何か身体に異変が起きているようだったら、心が「辛いよ!」と叫んでいる印です。心が壊れる一歩手前です。

 逃げたら負け、と頑張るだけが正しい事ではありません。「逃げる」という選択肢もある事をどうか知っておいてほしいです。

noteの創作活動を生業に出来たらなぁ…。記事を読んでいただいて何か心に響くものがありましたら、気が向いたらで良いのでサポートお願いします!