育成年代のコーチングで気をつけたいこと
幼児期~高校生年代までラグビーを通して多くのコーチングする機会やコーチングを観るケースも増えてきました。
そのような時に、私のコーチングは今どうなの?
自問自答すると共に自分自身にベクトルを向けて再確認できるように、育成年代の子どもたちに対するコーチングの留意点を個人的に書き記します。
「コーチング」に「正解」はありません。
ただ限りなく、子どもたちにとって誤った方向性を指し示すコーチングも存在すると考えています。
そのような点も踏まえながら
私のも1つのコーチング理念だと考え、皆様の「引き出し」の数を増やすことができれば幸いです。
最近特に感じていることを何点か。
頭ごなしに褒めない
頭ごなしに褒めること「良いね」「good」などの声掛けはとっても効果的なものであると思いますが、+αとして「なにが」「どんな」など具体的なアクションだったり、プレーだったりとそれを踏まえて「褒めてあげる」ことがとても重要になると感じます。
単純に褒められること、ポジティブな声掛けをしてあげることは先ほどあげたようにチームにもポジティブな雰囲気を作り出します。しかし勘違いだったり、なにが正解なのかわからなくなるケースも考えられます。ここが一番怖いところでネガティブな「勘違い」に繋がらないように気をつけていきたいですね。
ここのプレーが褒められた。ここの意識が褒められたという意識付けが大事になってくるかなと思います。
選手の表情を見逃さない
コーチングをする際に、選手または生徒に質問などするかと思います。感想なんかも聞いたりしますよね?
その時子供たちは「うつむいてないですか?」「無言になりませんか?」
この雰囲気を作っている時点で、良い環境ではないと私は思います。
・監督やコーチの顔を伺う
・目線は下で考えることをやめている
・意見があるのに言える雰囲気じゃない表情をしてる
この3つだけでも日々感じ取れたり、意識するだけで子どもたちの主体性や思考力はぐんぐん伸びていきます。
「発言するのが怖い」「間違えるのが怖い」
この環境を作らないようにするのが、コーチングをするうえではかなり重要となっていきます。
そのためにも子供の表情の変化や1つ1つのプレーをないがしろにすることせず、指導される方はちゃんとみてほしいと思います。
良いチームはみんなコーチの声に顔を上げ、良い緊張感で議論できる雰囲気が作られています。
これは本当に最近よく見受けられるシーンも多いので特に感じています。
私自身は
・会話する意識 ~「オン ザ ピッチ」「オフ ザ ピッチ」~
とにかくコミュニケーションをとることを意識する。どんな瞬間であれ、気になったら声をかける。声をかけ続けることで話す雰囲気を作り出す。
信頼関係を築く。この関係性が「タテ」から「ヨコ」に繋げていく。
その繰り返しで発言する文化を創り出す工夫をしています。
発言には必ず「いいね!」と肯定から入る。
質問したのに「違う」「こうだ!」というのはどうでしょう?
私が選手、生徒ならもう発言したくなくなります。怒られてますからね。発言したのに。
必ず肯定し、その発言をリスペクトします。
その上で「こうゆう考え方もあるよね」など伝えてあげることで
発言することへの恐怖心を和らげる工夫をします。
自分のコーチングを疑うこと
「コーチングに正解はない」だからこそ今日やったアクションはどうだったのか?子どもたちの反応は?雰囲気は?スキルアップできた?など日々、自分にベクトルを向けて下さい。昔からのやり方で成功しているなどという「過去の成功体験」に囚われているのはもったいないし、成長の妨げにも繋がります。私たちも日々勉強をし続けることで、よりよいコーチングをしていきましょう。
どうでしたでしょうか?
ふと思いついたことでも3点ありましたが、皆さんのコーチングの1つの引き出しとなれば幸いです。
ラグビー部HC
飯塚淳平
noteを読んでいただきありがとうございます。「こんなことしてみたい!」「このようなこと一緒にしませんか?」などご連絡お待ちしています。サポートは「子ども達」「ラグビー」の未来の為に活かします。「ラグビー」を通して「大きな夢」を持とう。