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コーチングは信頼の積み重ね

先日県内でも有数の実力校と試合をする機会を頂けた。
強いチームというのは「意思決定」「行動選択」の早さが違う。個人でもチームでもそれは顕著に表れる。だからこそ日々チームとしての「意思決定」や「行動選択」またそれが個人で起因するものであっても柔軟に対応できるチームが強いチームだと思う。

合同チームはどうしてもこの点では上回ることは難しい。どちらかというと試合前のゲームプラン、戦術及び試合中の戦略をいかに遂行できるかが試合の内容を左右する印象だ。
私たちの試合前に嬉しいことがあったので、1つ書き記したい。

嬉しかった試合

私たちの試合前にはもう1校別の高校が来ており、私が選抜の時にBKコーチとして関わった生徒も多いチームだったのでゲームを見るのが楽しみだった。
試合は前半から激しいコンタクトをみせるシーンも多く、ミスを誘うシーンも見受けられた。そしてあるサインプレーをしてしっかりとゲインすることができていた。
試合後に多くの生徒が挨拶に来てくださり、嬉しかったのと「先生の教えてくれたサインめちゃ抜けます!」「ありがとうございます!」と嬉しそうに話してくれた。

生徒に「できた」「できる」体験

 選抜に向けた練習の際にBKメンバーを集めて1つだけサインを教えた。ただ強制はしなかった。「みんながそれぞれの学校で使用して良いよ」「自分の引き出しの1つと考えて」ぐらいの声掛けを意識した。「強制されるサイン」は面白くない。これは私の考えの1つである。
 ただこのサインを教えるときに「どうして」抜けるのか?1つのサインで「2つの効果を得られる」を論理的に説明してあげた。戦術ボートを使用しながら、実際に対人で試しながら、このように論理的に理解させ、また対人で抜けることが「できる」となると「自信」をもってプレーすることができる。「ミス」しても問題ない。「安心」したフィールドを作ることも重要だ。実際選抜の試合でも彼らの立派な武器として全員がこのプレーをできるまでなっていた。
 そして今回のプレーになるのだが、とても奇麗にハマっていて、これはその後もチームに持ち帰り練習した証だった。

 コーチングをする立場として、教師として生徒たちから信頼されることはプレー内外でも大きな影響を及ぼす、それはプロの舞台でコーチングを行う人たちにとっても同じ事で「できる」「できた」を体験してもらったり、「安心」できる環境があることで「生徒」「選手」の可能性もより引き上げることができる。
 肝心の試合は後半に地力の差をみせた実力校が試合を制したが、とてもワクワクするチームになっていた。このままどんどん強くなっていってほしいなと思う。

そう思う花園予選前の試合だった。

私たちの話はまた次の機会に。


ラグビー部 HC

飯塚淳平

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