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24卒内定体験記Vol.20 りりあ@24卒(@riria_mofumofu)

内定先:制作会社(キー局グループ)
学歴:成成明武


【はじめに】

内定をもらってぼんじりさんに連絡したときはとても浮かれていたので、体験記を快諾した。が、よく考えると、私は所謂「就活強者」ではないので就活の勝ち方といった点では全く参考にならないだろう。そういうことが知りたい方は、先の方々が書いている素晴らしい体験記を読んだ方が余程ためになると思う。皆さん凄くわかりやすく、就活における大事なポイントをまとめてくださっているので。

ただこれを読んで、就活と一口に言っても色々なスタイルがあるな、と心の片隅に留めてもらえれば幸いである。


【就活終了まで】

4年の秋まで就活というのはなかなか長丁場なもので、諦めずに夢を掴んだといえば聞こえは良いが、実際やるとなると相当にきついのでおすすめはしない。

物語を作ることが好きだった私は、就活が始まったタイミングでぼんやりとドラマ作りたいな、と考えた。迎えた3年の夏インターンは、あえなく全滅。甘い世界ではないという現実だけが目の前にあって、これを打開する術も諦めて違う道を行く物わかりの良さも、私は持ち合わせなかった。

その後、時は流れて気づけば11月。

11月の文化祭まで忙殺されていて(という言い訳を建前に)、キー局5局のうち3局ESを出し損なった。全くもって愚の骨頂である。本当にお前テレビ行きたいの?と疑いたくなるような所業だが、このざまでもまだテレビにこだわったのだから、相当変わり者かもしれない。
なんともまあぐだぐだも良いところで漸く再開した就活だったが、離れていた期間が長すぎて全然情報がない。そこで2年の3月につくって放置していたツイッターを久々に開いた。
するとおすすめ欄やフォロワーのツイート欄に、すごい勢いで感想コメントが流れてきた。
曰く、占い師のよう。
曰く、私の過去を当てられた。占い師みたい!
曰く、救われた。
新手の宗教のツイートかと思ったが、どうやら一つのアカウントに対する感謝らしい。
信者多すぎて怖……、教祖かよ、とドン引きしてスマホをそっと閉じたのを覚えている。

件のアカウントこそ「ぼんじりテレビ」である。


【初回コンサル受けるまで】

私の偏見により、信頼ゼロどころかマイナスからスタートしたコンサルだったが、実はこの先19回も受けることになる。(GDnoteも買った)

軽くコンサルに申し込んだ経緯を説明すると、前項でドン引きした私だったが、その後かなりの量の感想ツイートがずっと流れているのを見ている内に一つ気になることが出来たのだ。
『原体験』という言葉である。
当時の私は就活偏差値が底辺過ぎて原体験が何を指しているかもわからなかったので、段々原体験とは何か、知ればどんなメリットがあるか気になり始めた。そして一度気になると知りたい欲を抑えられなくなり、これに負けてメッセージを送った。感想によれば、どうやら腕利きの占い師様はその原体験を見つけてくれる魔法使いらしいので。

そして私の30分の原体験探しのコンサルのまとめとして、ぼんじりさんはこう言った。
「まあ君は、いじめられたときにお母さんと自分を繋いだのがドラマだったから、みんなの会話や議論のきっかけになるような作品を作りたいんでしょ。違う?」
――はぁ?占い師かよ。

私が物語を作って友達がそれを読んで喜んでいる顔が好き、だとかお綺麗な言葉で纏めていたおざなりな業界志望理由を真っ向からぶっ壊してきた。1回目のコンサルのことである。
ちなみにこの件について、よく考えれば概ね指摘通りだが初手から自分でこれを発見するのは至難の業なので、ぼんじりさんに見つけてもらうという選択をした自分を褒め称えたい。


無事原体験を発見してもらった私だったが、ここで新たな問題が発生した。ドラマ志望を志すきっかけとしては確かにそうなのだが、
いじめられて落ち込んで、というのは些か心象が悪くないだろうか。
実際、大学の就活支援センターにはマイナスになるから言わない方が良いと言われた。
という旨を、ぼんじりさんに話すと
「あ、そんなん全然気にしなくて良いよ。それ嘘だから」
振り返ってみれば、その後通過したESにも内定をもらった会社にも堂々といじめられたことに触れていたので、確かに嘘だったらしい。


原体験とその次のコンサルあたりから、私はぼんじりさんのことを優良な就活予備校だなと思うようになった。占い師(笑)とか思っていた過去の自分を潔く棚に上げ掌を返した。
そこからはかなりの回数お世話になった。ESの添削は一人で書いて通過するレベルにもっていけるまでは高頻度で見てもらっていたし、模擬面接もやってもらっていた。
模擬面接は特にはまった。というのもあるキー局を受けた際、面白いくらいに模擬面接と同じ質問をされたのだ。テストのカンニングをうっかり出来ちゃった感覚で、気分は最高だったし、当然その面接は通った。
ただ冒頭に述べたとおり、私は秋選考まで志望業界の内定が出ていない。ぼんじりさんのコンサルを受けて、就活イージーモード!というわけでは全然なかった。

テレビ志望で3年の3月や4年の4月まで就活をしていると、突然焦りが出てくる。テレビ業界は就活が早くスタートする分、終わりも早い。周りの就活仲間は早々に見切りを付けるか、内定をもらっているかのなかで就活しなければならなくなると当然焦りが生まれるのだ。私は映画配給会社なども受けていたので、その選考に力を入れている間はそこまで焦りを感じなかったが、4年の5月にそこの選考に落ちたことで、精神的に追い詰められた。
一番こたえたのはBS局の最終面接と、キー局の制作会社の三次面接にほぼ同時に落ちたことだった。4年の7月頭の話だ。
これが地獄の始まりだった。


面接の勝ち方が急にわからなくなった、所謂スランプである。本命ではないけれど受けていた他の制作会社の選考にも影響が出て、あっという間に持ち駒は減った。持ち駒を増やそうとして書類を出してみたら、書類も通らなくなっていた。
極めつけに、テレビが見られなくなった。


私は生まれてこの方テレビ番組を見ない日はなかったんじゃないかというほどテレビっ子だったが、そんな私がテレビを見られなくなった。
自分の中で、就活がうまくいかない私の象徴が家のテレビになってしまったからだ。
ここで漸く冷静になって考えた。テレビが見られないということは、受けている会社の商材が見られないということだ。致命的すぎる。
…うん、就活やーーーめよ。

8月初旬のことである。

というわけで、遊びに出かけた。今までも遊んでいなかったわけではないが、もはや就活は捨て置いた。大学生最後の夏休みを満喫するために。海も行ったしディズニーも行ったしカラオケも行ったしおいしいスイーツも食べに行った。
気づけば8月も残り1週間。
その日私は久々に、今日は家でのんびりテレビでも見ようかな、と思ったのだ。テレビを見ようと思った自分に心底驚き、それと同時に思い出したことがあった。
元々第二希望だった大きな制作会社から秋採用の書類通過の連絡が来ていたことを思い出したのだ。連絡が来たときは、もはやこの先の人生どうでもいいなと思っていたので連絡を無視していたが、落ち着いて考えると全然どうでも良くなかったので面接を受けに行こうと決めた。
そこから、無事内定をもらうことが出来た。

ぐだぐだと尺を使って申し訳ないが、以上が私の就活である。2回も休憩をいれたのんびり就活だったが、無事第二志望に内定できたので、自分としては上々の結果だ。
一つ言いたいのは、就活は自分が納得する形で折り合いをつけながら進めていくことがベストだということだ。どこかでテレビに見切りを付けて別の業界にいくのも、秋までテレビにしがみつくのもどちらも間違いということはないし、内定の時期が遅かろうが早かろうが人と比べて焦る必要もないので(わかっていても死ぬほど焦るが)、あまり周りを気にしすぎず自分らしく進めて欲しいなと思う。


【ぼんじりコンサルについて】

ここまで就活が終わった余韻に浸りながらベッドの上でごろごろしつつこの体験記を書いていたわけであるが、上記を書き終えてあまりにもぼんじりさんに何を教わったか書いていないということに気づいたので、ざっくりおすすめコンサルを書いていくことにする。


①    原体験

業界を一本に絞っていた私は、一回これをうけるだけでほぼ全部の企業に対応できたので良かった。

②    学チカ

個人的にこれが一番革命。
ぼんじりさんの前に一度お世話になった方に「学チカには中期的な目標と最終的な目標と…云々」と言われたので、ぼんじりさんに見せる前までの私の学チカは、数字と目標達成のための施策で溢れている代わりに、施策に付随するエピソードや努力した点がほぼ見えないなんとも読み応えのないものだった。
ぼんじりさんに初めて見せたときは「酷いねー!」と元気よく言われ、直ちに2000字から3000字の学チカを書いてみるよう言われたことを覚えている。そこから学チカの大工事が始まって、施策に付随するエピソードと能力の洗い出しを手伝ってもらった。
学チカがうまく書けない人は本当にやったほうが良いと思う。
自分の頭も整理できるので。ちなみにここで練った学チカはキー局の面接でも受けが良かったので、やって損はないと思う。

③    模擬面接

私は最初、面接能力はないに等しかった。
が、模擬面接後のフィードバックでここはこう答えるとか丁寧に色々教えてくれるので、それをもとに面接力を鍛えることが出来る。
加えて先にも書いたが、
模擬面接で出た質問がかなりそのまま本番の面接で出るので、おすすめ。


【終わりに】

内定したときにぼんじりさんに言われたのは「よく最後まで俺のこと信じてくれたね」ということだった。
確かにコンサルで添削してもらった書類が落ちたり、受かると太鼓判を押された最終面接に落ちたりしたが、私はそれについて特に何かを気にはしなかった。
就活力が確実についてきている実感があったからだ。
ぼんじりさんは予備校や塾のような存在なので、優良な予備校に通っていたからといって志望校に必ず受かる訳ではないのと同じで、希望している会社に内定をもらえないこともある。
またコンサルを受けたから成長するのではなく、
コンサルを生かせばこそ伸びるので、面接力向上のために模擬面接を友達と毎日2回以上することや、コンサルで教わったことを記したノートを何度も読み直す等の人並み程度の努力はしていたし、必要だと思う。
ただ、
内定レベルまで最短距離で引っ張り上げてくれるのでそこは信じて良い。

最後に、皆様の健闘をお祈りいたします。

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