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『愛するということ』を読んで#1

こんにちは,暖かい日が続いていましたが,徐々に冬の足音が近づいてきていますね.冬にも冬の楽しみもありますが,残り少ない秋も一日一日大切に過ごしたいものです.

さて,表題に書いた,E. フロム著・鈴木昌訳『愛するということ』を10月に時間をかけて読んでいました.その整理を,気がついたときに少しずつ書いていきたいと思います.今日はこの本にたどり着くまでの話を書きます.

この本にたどり着く前の話

この本は,まちの本屋さんでディスプレイされていたのを見かけて,ずっと気になっていたのですが,9月旅に出ていたときに出会った,ある70代の女性の方から人生訓をご教示いただいた際に,「家族を作るということに20代のうちから向き合いなさい」とおっしゃっていたことが非常に印象に残りました.

現代社会で,晩婚化や生涯未婚率が増加し続けているのは,20代のうちに家族を作るということに真剣に向き合わず,30代になって家族を作ろうとアクションを起こし始めたとしても,気がついたら30代後半,40代になり,子どもを作ることが困難になっていたというケースがあるということ.
20代のうちは楽しめばいい,30代になってから考えればいい→30代も楽しめばいい,40代になってから考えればいい,あ,気がついたら50代で一人だ,ということもある,という話を聞きました.

その際に教えていただいた研究者の方の著作もあり,それも非常に関連してくるのですが,時系列的には少し後になりますので,それはまた書くとして…話を振り返っていた際に『愛するということ』を,まさに読む機会を得たと感じ,旅から戻ってすぐに本屋さんに買いに行きました.

そうでなければ,読もう読もうと思って読まずに終わる本になっていたかもしれませんから,様々な偶然に感謝しかありません.

本書では,

愛するということは,技術である

E. フロム著・鈴木昌訳『愛するということ』

これまでに,愛するということに向き合ったことがあるかというと,真剣に向きあったことはなく,まして身につけるために修練をしたということもありませんでしたから,自分にとっても人生を通して学び,生きるうえで不可避のところにある,愛するということに向き合うというのは一筋縄ではいかないだろうと感じていました.

本書を読んだからといって,愛するということが身につくわけではありません.人生の中でどう体現し,身につけていくかの起点がこの本であり,あとは読者が自分の人生の中で実践していくしかありません.その点も,私の場合は,自分の人生の問いとして向き合い続けたいと思える原動力になったのかもしれません.前後でかなりあり方を変える必要があると感じましたから.

さて,長くなりましたが,この本と出会う前段の話を書かせていただきました.気がついたときに,続きを書かせたいただきます.

皆さんも様々な本との出会いがあると思いますが,本は買ったら役目の半分は終えているという言葉もあるように,いつでも読めるように自分で購入するというのも読書をするきっかけになると思います.秋も暮れに近づいていますが,まだまだ読書を楽しんでいきたいですね.

それでは,また.

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