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東博ー東洋館 好きだったもの2020.10.20

東博は観るものが沢山ございますので、何かしらコンセプトを持って見て回らなければ、体力が足りずに集中出来ず、ただ疲れてしまう...なんて事になりかねません。この日は、「久しぶりに常設展を満喫する」というコンセプトでしたので、東洋館は地下1階の更紗の部屋のみを鑑賞して帰宅しました。

最近の東洋館地下1階は当たり...と言いますか、とても学びになる展示物が多く、わたくしは嬉しく思います。室内は布の保護の為、他の部屋よりも更に暗くなっておりますので、中々写真に残すことは難しいのですが、今回は3点、心惹かれたもの、学びになったものを記録に残しました。

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↑”サロン(腰衣)” 筒状に仕立て、巻きスカートのように着用するサロンというものです。金彩の施された部分と、そうでない部分が観られるのが面白いです。下の文様と金彩のズレなど、染め重ねる手順など...師匠に見どころを聴きながらの鑑賞です。図録で見たものの実物を確認出来る事も有り難いです。

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↑”ドドット” 白地ガルーダ草花文様バティック ドドットは王族や貴族が儀礼用に用いた大型の腰布らしいです。とにかく大きい!展示するのも大変だろうな...と思ってしまいます。

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白地の部分に藍色の染料が付着しています。柄の部分は、茶色の染料を染めた後に、藍色の染料を染め重ねて、黒が染められている...ので、柄の部分に藍色は見えないのですが、白地の部分を見ると、何色が染め重ねられているかが分かるというか感じられるのが良いです。

普段、着物や帯を制作している身からしますと、白地のところに染料が付着している...となると、それは失敗、ミスになってしまいますので、憂鬱な案件でございます。バティックや更紗は、そういう点は大らかな傾向がありますので、観ていて少しドキドキする点です。

民族性と言いますか、地域差のようなものが感じられるのも東博の面白い点です。

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東博の常設展をメインに観てまわる時は、時間がなくても東洋館の「13: アジアの染織」、法隆寺宝物館は「6:絵画・書跡・染織」は観るようにしております。

思いがけないタイミングで気軽に名品と出会える...東博の魅力だと思います。

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