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ビジネス畑を歩んできた僕が国際協力の世界に戻ってきたワケ!

Africa Quest.comの横山です!ちょっとバタバタしていて前回より間隔が空いてしまいましたが、宣言した通り、今回は『なぜ僕がエイズ孤児支援NGO・PLASに参画しようと考えたのか』についてお話できればと思います。

国際協力活動をしていた大学時代!

今ではコンサルなんかもやってるので、ビジネス分野でゴリゴリやっている人というイメージがあるかも知れませんが(苦笑)、大学生時代は国際協力の活動をやっていました。

立命館大学2回生の秋に学生団体FAVLICを立ち上げ、主に貧困問題や社会問題の啓発活動をやってました。具体的には国際協力支援を実施している団体・サークルをHPやメルマガで紹介したり、関西地区の学生団体をまとめて合同新歓イベントしたり、カンボジアへのスタディツアーを実施したりしてました。

そんな活動を行っている中で、国際協力を実施する上で大切なことの1つとして、いかに”サステイナブルであるか”を考えるようになりました。やはりNPO/NGOは、寄付が大きな収入というパターンが多いです。

持続的で安定的な活動を行う上で、やはり資金ってすごく重要ですよね。日本は欧米社会に比べて、寄付という概念が弱いと思っています。今でこそ事業型NPOと言うワードがありますが、活動資金をどう集めるかって国際協力活動の大きなテーマですよね。

こうした考えを深めていくうちに、学生時代の私は、ビジネスを通して社会問題(特に貧困問題)にアプローチしたいという想いを持ちました。この辺りは話すと長くなるので改めて書いていこうと思いますが、この時の想いがその後の私のキャリアに関わってきます。

ビジネスを通して感じた違和感と限界!


なので大学卒業後は、証券会社に勤めました。まずはビジネスの基礎を学ぼうということで、国際協力とは真反対のゴリゴリのTHE・資本主義みたいな会社に行きました(笑)

その後、青年海外協力隊としてケニアに赴任しました。いつかソーシャルビジネスで起業したかった私は、頭で考えるよりまずは現場に入り込もうと考えました。

縁あって、そこで出逢ったケニアの女性たち、そして共通する思いを持っていた友人らと共にケニアで小さなモノづくりビジネスを開始し、起業しました。

そして現在も海外事業創出コンサルタントとして、アフリカをフィールドに社会課題の解決に繋がるビジネス創出のお手伝いをさせていただいております。

これまで、いち事業家として様々なソーシャルビジネスに関わってきましたが、これらの経験から学んだことは、「ビジネスは現地に大きなソーシャルインパクトを起こすことができる一方で、ビジネスにならない領域も存在している」という現実です。

それに気付けたのは、今私がコンサルタントとして所属している会社が、民間ビジネスを手掛ける一方で、ODA事業を行っているお陰です。

私が所属している会社にはODA事業部があります。JICAや国際機関などのドナー機関の資金の下、そのプロジェクトを現場で実施しています。そしてそういったプロジェクトは、現時点でビジネスとしては成り立たないけれど、それでも重要性の高いプロジェクトのため、政府が予算をつけて実施しています。

ここでの仕事を通じ、国連機関やJICAなどドナー機関が、現地でどの様な取り組みをしているのか、そしてそれをどの様な人たちがマネジメントしているのかを、間近で学ぶことができました。

正直、すべてが本当に現地ニーズに合っていわれるかと言われると、私としてはまぁ...的な見解もありますが、ただ実態として、特にアフリカと言う地域においては非常に社会的なインパクトがあるのも事実です。

この経験から、すべての社会問題をビジネスで解決するのは難しいよねって感じています。今思えば当時の私は偏っていたと自覚していますが(苦笑)、本来は民間企業、国際機関、政府機関、NGOなど、それぞれのアクターがそれぞれの役割を果たしながら社会課題の解決にアプローチすることが非常に重要なんですよね。

その様なアプローチを最近では"コレクティブ・インパクト"という概念で表現します。政府、企業、NGOなどの異なる組織が、お互いの強みを活かしながら社会的課題の解決を目指すアプローチのことです。

私はこれまで、民間企業としてのアプローチをメインに政府機関や国際機関などと協調しながら活動してきましたが、こうした気付きを得て、改めてNGOが果たす役割の大切さを考えるようになりました。

なぜPLASに参画することに決めたのか!?

前置きが長くなりましたが、そんなタイミングで有難いことにオファーをいただのが、エイズ孤児支援NGO・PLASでした。

純粋に“ビジネスを通じてアフリカと向き合い続けた自分が今なら国際協力分野の活動に還元できるところがあるのではないか”という点、そして”コレクティブ・インパクトの視点から、これまでと異なるアクターとして新たなアプローチに挑戦したい”という点から、すぐにお引き受けさせていただきました。

正直、私自身、NGO活動に明るくない部分がありますので、どこまで貢献できるのか不安なところも多いです。

しかし、ビジネスセクターや官公庁セクター、国際協力セクターなどと様々な繋がりを持っているので、それぞれのアクターを巻き込むことで、新たな領域を開いていく。そんなことに貢献したいと思っています。

今までの経験を通じて分かってきたことは、同じゴールを見ていてもアクターによって考え方もアプローチも違うということです。なので単純に「ゴールが同じだから一緒にやろう!」ではなかなかうまくいきません。

そこで感じたのは、それぞれの考え方を理解した人がコーディネーターとして”通訳”する重要性です。たとえ同じ言語だとしても、専門用語や業界の慣例などをかみ砕いて説明してあげることが、結構重要だったりします。

今後は、民間ビジネス、官公庁業務に加え、国際協力という立場からもアフリカの社会課題と向き合っていければと思っています!

クラウドファンディングに挑戦中!

現在、Ready forにてクラウドファンディングに挑戦しています。2017年よりケニアに暮らすHIV陽性の人々を対象として実施してきた健康面と家計収入の改善を同時に実現する農業プロジェクト「FRESH」。今回、新たに25家庭に対し農業の技術支援を行います。プロジェクトページは下記になります!

ぜひこちら応援よろしくお願いします!

またPLASの活動に興味がある方は、ぜひ前回の記事をご覧いただければ嬉しいです!!現場からは以上です!


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