良い先生、悪い先生って何？【再掲載】

過去記事を編集して、再掲載しています。続き物ですので、しばらくお付き合い下さいませ。

(ΦωΦ)猫写真は最新ですので、過去記事ですが写真だけでもお楽しみ下さい。

二年生の担任の先生は、初めてお会いした時に言いました。

先生『息子さんにとって、分かりやすい事は、みんなにとっても、分かりやすい事だと思います』

そう言ってもらえると、発達障害児はとても助かるのです。先生に丁寧な説明を心がけてもらえた事で、息子は安心してクラスに居られるようになりました。

低学年のうちは周りの子ども達も、よく分からない事がたくさんあるでしょうし、はしょらない丁寧な説明と言うのは、みんなのためでもあるのも頷けます。本来ならば、誰に対しても丁寧な説明であることが望ましいのでしょうが、人間は怠け者で、楽したがりの生き物だから。少しずつでも、発達障害児は学んで行くしかありません。学ぶためにも、できるだけ丁寧な説明を大人達が気を付けていかなくてはならないと思います。

先生とは、学期ごとに面談をしてもらい、現状の報告や今後の目標、課題へのアプローチなど様々なお話しができました。

私の方から、こうしてほしいと言う要望は、ほとんど出しませんでした。先生には先生のやり方があるはずですし、生徒はうちの子だけではありません。私が何か要望を出してしまえば、先生はそれに応えなくてはならなくなります。ただでさえ、支援が必要な場面の多い子ですから、先生が負担に思ってしまったら、そこで支援はストップしてしまいます。先生には、息子の特性について知っていてもらえればそれで充分だと思いました。その上で、支援してくださったことに感謝をしっかり伝えていれば、きっと先生は気持ち良くクラス運営をしてくださるでしょうし、息子はそのクラスで気持ち良く過ごすことができる。

息子は１年生の頃、とにかく苦しくて、辛くて、泣いて、怒って、叫んで。そんな日々でした。学校へ行けなくなった事もありました。そんな息子が二年生になって、初めて学校が楽しい所なんだと知ったのです。本当にそれは、担任の先生のおかげで、先生が子ども達の事を一生懸命に考えて指導してくださったから。そして、楽しいクラスの仲間のおかげで、素晴らしいクラスで一年間を過ごすことができました。

良い先生って、何でしょう。悪い先生ってなんなんでしょう。

よく、親同士の会話に登場します。
『あの先生は良い先生だから良かったね』とか『悪い先生にあたっちゃったね』とか。

子どもが小学生になって分かったことは、親は学校の先生のことなんて、少しも分かっていないし、分かろうともしていない。ってこと。

自分の要望ばかりを押し付ける親

先生の批判ばかりしている親

それで、上手くいくと本当に思っているのでしょうか。ただの愚痴から始まった批判や、楽したいだけの要望で先生方を苦しめたりすれば、とばっちりを受けるのは我が子なのです。

先生ってとても大変なお仕事だと思う。親は、うちに子ども達が30人も居たら、正気でいられる自信があるのかしら？私は絶対に無理です。過酷なお仕事。すごいことを日々やっていらっしゃる。そして、我が子がお世話になってる。こちらの要望の前に、もっとやることあるでしょ。そう思えてならない。

実は、この二年生の担任の先生、息子を受け持つ前の年は高学年の担任だったそうだ。とっても、評判が悪く、『ヒステリックな先生だった』と言っている親もいた。そうさせてしまうのは、私たち親なのかもしれない。

小学校の先生と親はそこまでの接点は無いし、あまり機会に恵まれていないかもしれない。中学、高校となればもっと減るだろう。だけど、こちらから先生に日頃の感謝を伝えたっていいじゃない。

この二年生の先生は、一年間をとても一生懸命に過ごされた。今は違う学年を受け持っているけれど、この時のクラスメイト達が先生の元気の源だと息子に話してくれたそうだ。学校で見かけたら必ずハイタッチしてお互いにパワーチャージをしているらしく、みんな先生を見つけては駆け寄って行く。息子達の中には、面白くてイキイキとした先生の姿が確かにあるのだ。一年間、毎日過ごした子ども達が言うのだから、間違いない。

良い先生がいるわけではなくて、悪い先生がいるわけでも無いと私は思う。

先生の事を知りもしないのに、勝手にラベリングして知ったような気になって、うちの子と私の事をもっと知って、要望に応えてくれと言う。その思い込みが、良い先生と悪い先生を作り出すのだと思った。

１年生の担任の先生とは、息子も私も上手く関係を作れなかった。だけど、悪い先生ではないと思う。

人を理解する事は、難しい。せめて相手を知ろうと努力する。それくらいでいいなと、私は思う。

～To be continued～