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発達障害児(ASD/ADHD)が好んだこと『回転』②

回転することが好き
回転するものが好き
思考がループする

前回は、回転する行動面のお話しでしたが、今回は回転する思考について。

エンドレスでループしている遊びを好みますし、遊びだけではなく、考え方にもその特徴が現れます。

楽しい事の場合は、強みになることもあります。発達障害、弟のこのエンドレスな思考ループで、これまでに、何度も何度も救われてきた事。それは笑顔と笑い上戸なことです。これはとってもとってもいいところ。ゲラってやつですね。絶妙に盛り上がる。そんな笑いをずーっと続けてくれます。弟の、笑いの思考ループのおかげで、兄ちゃんは小学生になるころまでにクラスの爆笑王に成長しました。

そして、その爆笑王となった兄から、弟への笑いの英才教育が施され、なかなかに面白いやつに仕上がっていったのです(笑)笑いっていいもんです。様々なことをよい循環へ導いてくれる力を持っています。その頃の様子はこちら↓

他にも、この思考ループが好きなことへの深堀りに繋がったり、繰り返し遊びが上達を早めたりもします。

例えば、車についての知識や、車の絵を書くこと、から始まって、ミニ四駆なんかを自分で組み立てたり、オタク遊びでモーターの仕組みや、力学的な事も学べます。本物の車をばらしたいらしく、そのうちに本気でやりはじめるだろうなと思えます。まずは、自転車からかな。そうやって少しずつ世界を広げながら回転してループして遊びながら学んでいる。とてもいい循環です。

他にも、繰り返し遊びが高じて、ビートボックスがめちゃくちゃ上達しました!ヒカキンの影響力おそるべし!かなりの時間ずーっとエンドレスで、ビートを刻んでおりますよ♪けっこう高度な技もYouTube先生から学びじゃんじゃん修得しております。

私には全然できません。口の中がかぴかぴに乾いてしまって、どうにもならなくなってしまう…。なんでかしら。吸っても吐いてもなぜか口が乾いていくだけで、ビートは刻めない…。息子、スゴいよ~!何でそんなことできるんだい?!

しかし、エンドレスな思考ループって、負の方向に向いてしまうと、なかなか大変です。

よくない方向へ、どんどん回転をかけながら転がっていってしまいます。
あるいは、よくないボイントや、ずれたポイントを回転させてぐんぐん深堀してしまったり。

本人も辛い。回りも辛い。という悪循環。これによって二次障害を引き起こしてしまった、我が家の夫&次男のチーム発達障害。もっと早く気がついてあげれたら良かったんですが…。だからこそ、今後の対策を日々重ねて行くしか無いわけです。

最も悪循環にはまりやすいのが、『人間関係』ですね。

そこはどうしても苦手な部分ですから、はまりやすい。だからこそ、伝えて行かなくてはならないことが山ほどあって、けれど『人間関係』って様々ありすぎちゃってね。伝え切れないな。とあきらめモードになったりすることもありますが、あきらめたらそこで終了なので、負けませんよ!

人間関係について分かりやすく説明できるパターンをいくつも用意しておく事!これ、とっても大切だと私は思っております。↓こんな感じでいろいろとパターンを用意して説明しています。

大抵の場合は、人間関係のちょっとしたズレによるもので、お互いに相手を攻撃しようと思っているわけではなかったり、単なる思い込みだったりするのですが、そのズレが何であるのか?という所など全くお構いなしにぐんぐん思考を回転させて、負のループにもっていってしまうのです。

そうしてできあがってくることは、それはそれは大きな感情に膨れ上がって、自分でもどうすることもできなくなってしまう。そこまで行くと、バッチリ二次障害に突入します。

まずは、小さなズレの段階で相談できる人がまわりにいること。どこがどうズレでいたのか?その確認が取れる人が居ないと、対人関係で相当な苦労をしてしまいかねません。

発達障害の人も、定型発達の人も、言葉をはしょります。しかし、はしょり方にとんでもなく違いがある。相手のはしょり方が分からないと、恐らくずっとズレは解消されないまま平行線で、険悪になっていきます。

定型発達の人の言葉のはしょり方

①相手が自分の思っていることや感じていることを、おおよそ同じように相手もわかってくれるであろうと考えているパターン。
たくさんの説明をする必要のない、はしょったコミュニケーションをすることで、言ってみれば楽をしています。その分誤差は生じますが、スピードが早くなるメリットがあります。

②『皆まで言うな』という美徳のパターン。
全てを言わずに相手に考えさせて学ばせる。という意味で相手への重要な関わり方であると考えます。自分が過度に説明しては、相手の為にならないと、あえて説明しないこともあるくらいです。

この、全てを説明することは『相手の為にならない』と思っている人にとって、発達障害の人と会話を成立させるのはなかなかに難しいものとなってしまいます。

全てを説明することは
『相手の為にならない』

『あなたの為』にあえて説明しない

ということなので、会話において『あなたの為を思っている』という感情が、会話のズレを許さないものにしてしまいかねないのです。

『あなたの為に全てを言わずに顔を立ててあげているのに、なぜ理解しようとしないのだ。いつになったら気がつくんだ。』
『あなたの為に全てを言わずに、自分から気がついてくれるような声かけをしているのに、どうして同じ事を繰り返すのだ。何度、同じ事を言えば気が済むのだ。』
『あなたの為にあえてこの言い方で、こちらは我慢しているのにも関わらず、どうしてそのような態度をとるのだ。けしからん。なんだその態度は。』

こんな状態の定型発達の人達の心の中を、『察しろ!』と思っている訳ですが、どこまでも通じません。

同じ伝え方を繰り返していても、それ以上の事に発展していないのですから、やり方や接し方、質問の仕方や、会話の方法を変えなくてはいけないはずですが、他の定型発達の人達には見られない行動や受け答えで返ってくる事に驚いてしまって、頭が回らなくなってしまったり、受け答えが気に触って感情的になってしまい、冷静な対応を取れなくなってしまったりします。感情が邪魔をしてしまうのです。

一方、発達障害の夫や息子は、どんなときに言葉をはしょっているのか。

発達障害、特にASDタイプの人の言葉のはしょり方

①自己完結の世界に居て、しゃべりたいことをしゃべっているパターン。
誰かに聞いてもらうことを想定していない。あるいは、誰かに聞いてもらっているけれど、本人の出しやすい言葉が出ている。相手という視点が持てない。

会話が成り立たないと思われがちな部分です。もちろん悪意などありません。本人が伝えたい訳ではなく、言いたいだけであれば適当に話し半分で聞いていればいいわけですが、伝えたい事があった時もこのパターンで話してしまいやすいので、なかなか相手に伝わらないことが多いです。

会話力を磨くためにも、細かい部分のやりとりに解説を入れながら、コミュニケーションの取り方を日常の会話の中で学んでいます。

②文字通りの意味のみで伝わると信じているパターン。

言葉に含みがあることや、違った捉え方をする場合があることなどは、理解はしていると思いますが本人がそのような言葉の使い方をしないので、意図せず言った言葉が、場にそぐわなかったり、相手に失礼な言葉になってしまったりすることがあります。

息子の場合は、まだ小学生ですから言葉を吸収している段階なので、表面的な言葉の使い方や意味だけでなく、使い回しや、使う相手などを随時、解説していきながらコミュニケーションを学んでいる最中です。

発達障害の子どもたちたちは、思考の回転軸がズレてしまって、全く必要のない部分にものすごい労力をかけて疲弊してしまっていることがあります。もしも、第3者の冷静な視点を持った方が、そのような状態の発達障害児に出会ったら、ぐるぐるに巻き付いた余分な思考をほどく手助けをしてもらえるととても助かります。

発達障害児の持つすばらしい特性が、本人を疲弊させたり、回りを疲弊させたりする能力になってしまわないような手助けを必要としています。

発達障害児との家庭での関わりについて、こんなことを書いて欲しいとか、これってどうだった?とか、今こんなことに困っている。などありましたら、コメント蘭または、マシュマロから質問受け付けております。

参考になるかどうかは分かりませんが、我が家で上手くいった方法などがあれば記事にして、発信していけたらなと思います。

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